都留文科大学_大学院2025
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 比較文化専攻は、日本文化領域と、比較地域文化領域(アジア)、比較地域文化領域(欧米)という三領域を設けており、院生はいずれかの領域で、自分の研究を進めていきます。どの領域で研究するとしても、領域を越えて多様な文化についての知識を吸収することが可能であり、またそれが求められています。 どの領域の文化を研究する場合でも、自分の文化と比較しながら考えることが重要です。その際、「自文化」をいったん対象化・相対化し、それを他の文化との関係性において捉え直すことで、最終的には、院生各人が、これまでとは違った新しい文化観を導き出すことを期待しています。 そのためにも、各領域をつなぎ、研究の基礎を築けるように、共通科目として比較文化論がおかれています。そして各領域に文化論・文化演習がおかれ、専門的に研究を進めることができます。いずれも少人数で、一人ひとりに教員の指導が行き届くカリキュラムとなっています。また日本・海外で現地調査を実施する力を身につけてもらうため、フィールドワーク調査法がおかれています。また、多様な文化への認識をよりリアルなものにするために、複数のフィールドワークを設けていることも特色です。中国・韓国などからの留学生も多く、大学院自体がひとつの国際交流の場ともなっています。 本専攻では、さまざまな文化についての理解を通じて、多様で、かつ複雑に変動しつづける現代世界にたいする認識を深め、国際的なセンスを身につけて活躍する人材を育成することを目的としています。ディプロマポリシー本専攻は、文献調査だけでなく、実地調査を可能な限り行い、そのうえで修士課程の集大成として、修士論文を完成させる。その過程で、様々な文化に対して理論的な知見だけでなく、具体的な認識を持ち、多文化共存の実践に関わることのできる能力を付与する。カリキュラムポリシー本専攻は、日本文化領域と比較地域文化領域(アジア、欧米)を設定しているが、どの領域を専門分野にする場合でも、日本文化と他地域の文化の間の多様な接触・対立・交流を学べるよう配慮する。また、各領域をつなぎ、研究の基礎を築くための共通科目を充実させるとともに、院生のニーズに合わせ、各種フィールドワークを実施する。アドミッションポリシー本専攻は、複雑に変動しつつある世界を理解し、自国の文化とそれ以外の(諸)文化に精通して、国際的な視野で活動することを目指す学生を希望する。さまざまな文化についての理解を通じて、日本文化と他地域の文化の多様な接触、対立、交流を深く理解し、国際的な視野で活躍する人材を育む比較文化専攻19

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