都留文科大学_大学院2025
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近年の子育てと教育をめぐる情勢の変化と、さまざまな教育問題(「いじめ」「学級崩壊」「不登校」「学習障害」など)は、教師の専門的な資質・能力として、子どもを十分に理解した上でそれを実践に結びつける新たな方法を求めています。また、こうした問題の多くは従来の教育学の枠組みには収まりきらず、教育学自体の問い直しと新たな発展も促しています。本専攻は、こうした課題に応えるべく設置されました。 特に①学校・家庭・地域・社会における重層的な生活のなかで成長・発達する子どものトータルな理解と援助に関わる新たな研究領域を開拓し、②そこから得られた子ども理解の新たな水準と、発展的に据え直された教育実践研究とを統合することによって、③新たに求められる教育実践の原理と方法を総合的に探究・開発していくことを目指しています。 カリキュラムは、「専門科目」として「臨床教育学領域」と「教育臨床心理学領域」の2つの研究領域を置き(学生はいずれかの研究領域を主専攻として選択する)、「共通科目」として「教育実践研究」を基盤とした科目を置いています。授業は、講義および演習とも有機的な関連を持たせるようになっています。 本専攻は、現職教員・社会人の就学も可能とするために、授業時間を柔軟に適用するなどの便宜を図ることになっていますので、必要に応じて相談してください。 取得可能な免許状については、小中高各一種免許状をすでに取得している場合には、校種・教科にかかわらず「修士(教育学)」学位取得と同時に専修免許状を取得できます。 また、本専攻において取得した科目およびこれまでの生徒指導、進路相談等の職務経験に応じて「学校心理士」取得資格が与えられます。なお、そうした経験がない場合でも、条件を満たせば「学校心理士補」取得資格が与えられ、その後の職務経験によって「学校心理士」資格が与えられます。ディプロマポリシー本専攻は、2つの専門領域または、教育実践研究に関する研究テーマを設定し、専任教員が調査・方法論など研究上必要な指導を行うことで、修士課程の集大成としての修士論文を完成させる。現職教員についても、自己の実践を対象化し、再教育・再研究の場としてその能力を進展させ、修士論文に結実させる。これらの研究・教育の指導を行うことで教師としての専門性と能力を付与する。カリキュラムポリシー本専攻は、臨床的な子ども理解を深め、それとの相互的関係のもとに学習指導のあり方を探求できる力量を育てるために臨床教育学領域か教育臨床心理学領域のいずれかに軸足を置いて専門的な学習を蓄積する。臨床教育学領域では、社会・文化的な観点もふまえた困難を抱えた子どものケースに即した研究を重視する。一方、教育臨床心理学領域では、学校心理士の資格を含んだカリキュラムとしている。また、共通科目として教育実践学研究を位置づけ、本学附属小学校等での授業実践に即した学習指導の探究ができるようにしている。アドミッションポリシー本専攻は、子どもの現実と学習指導・教育実践のあり方への強い問題意識と教師の専門性にかかわる基本的な知識を持つ者を希望する。とくに子どもと教育に関する実践的かつ理論的関心を持って自らの研究課題を深めようとする意欲を必要とする。情勢が変化し続ける現代社会のさまざまな教育問題を問い直し、新たに求められる教育実践の原理と方法の追求・開発を目指す臨床教育実践学専攻23
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