都留文科大学_大学院2025
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市原 学 教授研究分野 教育心理学、社会的認知研究内容 現在は、「共感」という現象について実験を行いながら研究を進めています。特に意識的にコントロールするのが難しい、「自動的共感」を実験的に抽出することに関心があります。それと少々関わるところで「心理測定・評価」といったテーマについて理論的、数理的側面からも興味があります。主要業績 『心理測定におけるテスト理論』(都留文科大学研究紀要 2018年) 瓦林 亜希子 准教授研究分野 日仏の新教育、子ども主体の教育における教育課程・方法の歴史と思想研究内容 フランスのフレネ教育(特に自由テクストの実践)と日本の生活綴方における子どもの自己表現の意義と多様性について、日仏の教育現場の実践をもとに研究しています。日本でフレネ教育や学習者主体の教育を実践している学校や、フランス等の海外の教育現場へも足を運び、フランス人研究者や学生との交流も行っています。世界の教育を学ぶことを通して自国の教育を俯瞰的に捉え、真に子ども中心の教育を保障するための課題について明らかにしていきたいと考えています。主要業績 『L’écriture de la vie (seikatsutsu zurikata), une pédagogie du réalisme dans l’expression de soi au cœur de l’institution scolaire japonaise (1912-2012)』(『生活綴方:日本の学校教育現場における自己表現のリアリズムを尊重する教育方法[1912~2012年]』)(単著、フランスANRT社 2015年)、「自由・平等・博愛の国の子どもたち─現代フランス教育事情」(単著、『生活教育』2015年6月号 2015年)、『フレネ教育ハンドブック』(共著、日本フレネ教育研究会編 2016年) 佐藤 隆 特任教授研究分野 教師教育論、教育課程論、教育実践史研究内容 教育実践史においては、主として戦後の日本の教育が、教師たちのどのよう努力によって形成されてきたのかを研究してきました。また、教師教育論、教育課程論研究では、教師の専門性とは何か、そしてそれが発揮される条件は何かを「現場」にいる教師たちとともに検討しています。主要業績 共編著『シリーズ高度成長 復興と離陸』(大月書店 2010年)、共編著『教育実践と教師 その困難と希望』(かもがわ書店 2013年)、論文「『個別最適な学び』の何が問題か」(『世界』2021年 4月号 岩波書店) 筒井 潤子 教授研究分野 臨床心理学、臨床教育学研究内容 現場の教師との協働の中で、さまざまな困難を抱える子どもや保護者へのかかわりを模索しています。不登校や虐待などの事例を通して、教育・心理・福祉・医療など、多くの専門分野のそれぞれの立ち位置や連携のあり方、子どもの生活や心の発達、その援助について考えています。主要業績 「支援を支援たらしめるもの─スクールカウンセラーとしての臨床的経験を踏まえて」『シリーズ 子ども理解と特別支援教育4』(群青社 2019年)、『現代社会における子どもの傷つきに関する─考察─理論的考察から臨床的考察へ─』(都留文科大学研究紀要第87集 2018年)、「なぜ、今、自己の育ちに目を向けるのか」『子どもの生活世界と子ども理解』(かもがわ出版 2013年) 中川 佳子 教授研究分野 発達心理学、障害児・者の心理学、ディスレクシアへの教育的支援の検討研究内容 発達心理学ではことばの生涯発達過程を研究しています。3歳から100歳以上の方々を対象に、これまで 300人以上の方にご協力いただき、日本語理解テストを用いて、文法20項目の生涯発達過程を調査して、定型発達の生涯発達過程を示しました。そして、その結果をもとに、聴覚障害や発達障害の方々の特質を研究しています。また、特異的学習症のディスレクシア児童を対象に心理アセスメントによりその特質を分析し、教育的支援を検討しています。主要業績 「書記日本語理解の発達過程の検討:J.COSS日本語理解テストによって」(都留文科大学研究記要 ; 86 , 21-29. 2017年)、『発達心理学15講』(分担執筆、北大路書房 2019年)、『心理学の世界』(分担執筆、サイエンス社 2020年)大学院担当者(専任・特任)の研究領域(2024年度)24
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