都留文科大学_大学院2025
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都留文科大学大学院文学研究科は、修士課程において、国文学、社会学地域社会研究、英語英米文学、比較文化、臨床教育実践学の5つの専攻を設けています。本学の歴史と伝統をふまえ、人文・社会科学の視点から高度な研究を行い、社会や教育の現場で活用できる専門的な力を身につけることを目指しています。 本研究科の特色は、大学院生それぞれが学部時代の卒業研究の先に新たに発見した課題について、深め高めるためのプログラムが充実していることです。少人数の授業形態を通じて、教員や他の院生から多くの刺激を受け、学びを深めます。専門領域についての議論や研究指導を通じて、互いの成長を日々実感しながら高め合ってゆきます。また、ティーチング・アシスタント制度やリサーチ・アシスタント制度が充実しており、教育経験を積んだり、研究プロジェクト等に関わることを通じて、大学院に在籍中から研究を実践につなげる機会があります。さらに、海外での多様な研究活動を手厚く支援する、大学院海外研修奨学金制度があり、そして『大学院研究紀要』など、研究成果を発表する機会にも恵まれています。 このような恵まれた教育・研究環境を有する本学大学院で、多くの方々が学び、充実した研究生活を送り、素晴らしい成果を上げられることを心から期待しています。都留文科大学 大学院研究科委員長古川 裕佳国文学専攻所属都留文科大学で学ぶとは研究科委員長の挨拶 大学院における「研究」とは、答えがあるか分からない未知の問いに向き合う行為です。どのような問題や課題があるのか特定し、問題にアプローチするための方法を学び、すでに調査・研究されている関連領域の研究成果を参照し、未知の問いに対する仮説を立て、それを検証する方法を考え仮説を立証する。そうして得られた研究成果を学問的・社会的に意義づけて発信する。それが「研究」です。従って、大学院では自らの興味関心に即して、高度な専門知識や語学力、調査・分析能力、柔軟で論理的な思考力、プレゼンテーション能力を身につけることが求められます。これらの能力は、複雑化する社会において、今後どのようなキャリアを目指す場合にも必要とされるものです。 本学の大学院文学研究科は、「国文学」「社会学地域社会研究」「英語英米文学」「比較文化」「臨床教育実践学」の5つの専攻で、2年間の修士課程を設置しています。課程修了後は、専修免許を取得して教職に就く人、他大学院の博士課程に進学して研究者を目指す人、民間企業に就職する人など、それぞれに大学院で修得した専門性を活かした道に進んでいます。本学大学院は、現職教員・社会人・留学生にも積極的に門戸を開いています。 国際的に見ると、日本は大学院への進学率が低水準で、現代社会の課題に対応できる人材の不足が危惧されています。初等・中等教育の教員に修士号が求められる国もあります。自分のキャリアを見据えて大学院で「研究」したい皆さんをお待ちしています。加藤 敦子(かとう あつこ)東京大学大学院人文科学研究科(国文学専攻)博士課程単位取得退学(学位)文学修士。ソウル女子大学校、東京経済大学講師、2013年本学文学部国文学科准教授、2016年同学科教授。同学科長、附属図書館長、副学長などを歴任し、2023年4月から現職に就任。著書 『高畑勲をよむ 文学とアニメーションの過去・現在・未来』 出版社:三弥井書店 発行年:2020『歌舞伎台帳集成 第三十三巻』 出版社:勉誠出版 発行年:2000『竹本座浄瑠璃集[三]』 出版社:国書刊行会 発行年:1996都留文科大学長 大学院文学研究科長加藤 敦子大学院で「研究」するとは研究科長の挨拶3
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