都留文科大学_大学院2025
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現に即した丁寧な読解に喜びや意義を見出し、地道な資料調査を厭わず、知れば知るほど謎が深まっていく言葉の世界を楽しめる人を歓迎します。主要業績 「鏡花と人形─『神鑿』論─」(泉鏡花研究会編『論集泉鏡花 第七集』和泉書院 2022年12月)、「明治期における写実思想の展開に関する一考察─生人形へのまなざしを起点として─」(『国文学論考』第57号、2021年)、『鏡花人形文豪泉鏡花+球体関節人形』(吉田良・野口哲也編、河出書房新社 2018年) 野中 潤 教授研究分野 国語教育学、日本近代文学研究内容 学校教育の歴史的な大転換期にあって、国語科教育に求められている「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を実現するための実践的な手立てを、生成AIを含むICTの利活用に焦点を当てて研究しています。主要業績 『学びの質を高める! ICTで変える国語授業─基礎スキル&活用ガイドブック』(明治図書 2019年)、『学びの質を高める! ICTで変える国語授業2─応用スキル&実践事例集』(明治図書 2021年)、『学びの質を高める! ICTで変える国語授業3─Google Workspace for Education編』(明治図書 2022年) 早野 慎吾 教授研究分野 言語心理学、日本語学研究内容 以前は、言語使用とパーソナリティや方言話者イメージなどを中心に研究してきましたが、現在は宣伝広告(特にギャンブル関係)のあおり表現と話者心理の関係や人形浄瑠璃の感情表現などを研究しています。人形浄瑠璃に関しては、桐竹勘十郎(文楽座)や西川古柳(八王子車人形)の匠の技による感情表現を解析してAIに深層学習させる研究を行っています。主要業績 A Study on the Effect of Gambling Advertising on Gambling Addiction in Japan. Ars Linguistica28, 2022. The study of differences by region and type of gambling on the degree of gambling addiction in Japan. Scientic Reports, 2021. Investigating the Effect of Jo-Ha-Kyū on Music Tempos and Kinematics across Cultures : Animation Design for 3D Characters Using Japanese Bunraku Theater. Leonardo 55 (5), 2022 古川 裕佳 教授研究分野 日本近代文学研究内容 白樺派の作家志賀直哉の作品を中心に研究している。また、志賀直哉が活躍した20世紀前半のとくに私小説と言われる作品について、ジェンダー的な観点から、家庭という場所がどのように描かれているかを分析している。主要業績 単著『志賀直哉の〈家庭〉 女中・不良・主婦』(森話社 2011年2月)、共著『大学生のための文学トレーニング 近代編』(三省堂、河野龍也、佐藤淳一、古川裕佳、山根龍一、山本良)、論文「弱さと幼さと未熟さと─辻村深月「君本家の誘拐」・「冷たい校舎の時は止まる」」(『ケアを描く─育児と介護の現代小説』佐々木亜紀子・光石亜由美・米村みゆき編、七月社 2019年3月) 吉田 恵理 准教授研究分野 日本近代文学、近現代詩研究内容 日本の近代詩・現代詩を研究しています。一篇一行の表現にこだわる精緻な読解を重視します。その上で、作品分析が詩人の個性のみならず、詩学、詩史、思想 ・哲学にひらかれたものとなることを目指しています。主要業績 「屍と詩─辺見庸「眼の海─わたしの死者たちに」」(『日本近代文学』2018年5月)、「白秋をまねる中也─「雪の宵」再考」(『中原中也研究』2021年8月)、「働き歌と抗争のリズム─小熊秀雄の〈饒舌〉と「韻文精神」」(『昭和文学研究』2021年9月)、「草野心平における「幻象」としての富士山の諸相」(中林広一編『アジア圏における文化の生成・受容・変容』御茶の水書房 2024年3月)9

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