大学院案内2026
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石垣 千秋 教授研究分野 比較政治、公共政策、医療政策研究内容 現代の政策立案、実施には非常に高度な専門性を要求されるものがたくさんあります。そのため、多くの局面で政治家や官僚は専門家と関わりを持っています。特に医療政策では、医師という科学者が医療を提供する当事者であると同時に政策過程にも専門家として関与しています。私は医療政策を中心に社会保障制度の政策過程における専門家、専門知識の役割について研究を進めています。主要業績 単著『医療制度改革の比較政治―1990~2000年代の日・米・英における診療ガイドライン政策』(春風社 2017年)、単著「COVID-19対策における専門家組織と政策学習―日本の専門家会議と感染症対策分科会を例に―」『公共政策研究』(22巻 2022年) 進藤 兵 教授研究分野 政治学研究内容 研究分野は政治学です。とくに資本主義国家理論、東京都政史、比較都市政治・地方自治、現代日本政治分析が専門です。学部では学校教育学科(社会科学系)に所属し、大学院では社会学地域社会研究専攻に所属して「比較政治分析」「地方自治」の科目を担当しています。どの学科卒の学生でも受け入れます。主要業績 「「2008年以後」の日本政治─藤田=ジェソップ・アプローチによる資本主義国家分析・試論」、日本政治学会編『年報政治学 2013─Ⅱ 危機と政治変動』(木鐸社 2013年)所収。「コービン労働党とBrexit」、角松生史ほか共著『縮小社会における法的空間』(日本評論社 2022年)所収。「批判的ガヴァナンス研究と現代国家(=政治社会+市民社会)」、『立命館法学』399・400号(2022年)。翻訳:A・セイヤー『社会科学の方法─実在論的アプローチ』(ナカニシヤ出版 2019年、共訳─第5章を担当) 鈴木 哲雄 特任教授研究分野 日本中世史、社会科歴史教育論研究内容 日本中世の社会構造を踏まえた村や百姓のあり方、中世東国の地域史、さらに香取文書論などを研究しています。地域史研究の成果は、小・中・高の歴史学習においても基本的な教材となるべきものです。地域の多様な歴史史料を読み解くことや歴史教育の方法などについて研究したい方を歓迎します。主要業績 『中世日本の開発と百姓』(岩田書院 2001年)、『中世関東の内海世界』(岩田書院 2005)、『香取文書と中世の東国』(同成社 2009年)、『平将門の乱と東国武士団』(吉川弘文館 2012年)、『酒天童子絵巻の謎―「大江山絵詞」と坂東武士』(岩波書店 2019年)、『日本中世の村と百姓』(2021年 吉川弘文館)/『社会史と歴史教育』(岩田書院 1998年)、『社会科歴史教育論』(2017年 岩田書院)など 田中 里美 教授研究分野 社会学、地域社会学、社会福祉学 研究内容 戦後、世界各国は、国内外の政治経済状況を踏まえ、福祉国家諸政策の舵取りを行ってきました。私は、日本とフィンランドをフィールドに、人びとの生活に深く関わる社会政策と地域政策の収斂と乖離、また、住民に身近な基礎自治体で展開するそれらの行政、さらに、両者の狭間に生まれてくる住民運動に関心を持ち、研究を行っています。主要業績 「フィンランドのサードセクター」(『都留文科大学院紀要』29、1-18頁 2025年)、「フィンランドの社会福祉・医療保健改革―ウェルビーイング・サービス州と市町村の視点から」(『都留文科大学紀要』100、131-146頁 2024年)、「福祉国家とグローバル化―フィンランドSOTE改革に見る国家の空間構造の変化」(『都留文科大学研究紀要』96、99-118頁 2022年)、「教育環境の多様性を踏まえた教育制度に向けての実験─フィンランド、カンヌス市エスコラ地区の事例」(『都留文科大学研究紀要』92、129-150頁 2020年) 田開 寛太郎 准教授研究分野 環境教育、持続可能な開発のための教育(ESD) 研究内容 学校や地域づくりの現場に足を運び、実際に見聞きした情報をもとに、環境教育の目的や方法、意義などについて考察しています。最近は、湿地を題材にした学習やICTを活用した教材開発にも取り組み、現場での実践を重視した実証的研究を進めています。フィールドワークを通じて、環境と社会のつながりを探究したい方大学院担当者(専任・特任)の研究領域(2025年度)12

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