大学院案内2026
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 比較文化専攻は、日本文化領域と、比較地域文化領域(アジア)、比較地域文化領域(欧米)という三領域を設けており、院生はいずれかの領域で、自分の研究を進めていきます。どの領域で研究するとしても、領域を越えて多様な文化についての知識を吸収することが可能であり、またそれが求められています。 どの領域の文化を研究する場合でも、自分の文化と比較しながら考えることが重要です。その際、「自文化」をいったん対象化・相対化し、それを他の文化との関係性において捉え直すことで、最終的には、院生各人が、これまでとは違った新しい文化観を導き出すことを期待しています。 そのためにも、各領域をつなぎ、研究の基礎を築けるように、共通科目として比較文化論がおかれています。そして各領域に文化論・文化演習がおかれ、専門的に研究を進めることができます。いずれも少人数で、一人ひとりに教員の指導が行き届くカリキュラムとなっています。また日本・海外で現地調査を実施する力を身につけてもらうため、フィールドワーク調査法がおかれています。また、多様な文化への認識をよりリアルなものにするために、複数のフィールドワークを設けていることも特色です。中国・韓国などからの留学生も多く、大学院自体がひとつの国際交流の場ともなっています。 本専攻では、さまざまな文化についての理解を通じて、多様で、かつ複雑に変動しつづける現代世界にたいする認識を深め、国際的なセンスを身につけて活躍する人材を育成することを目的としています。ディプロマポリシー本専攻のカリキュラムを通じて、多文化状況・社会についての知識・理解を深めます。さらに人文・社会科学の研究方法・技術を駆使して、資料や情報を収集、分析し、論理的な論文を執筆する能力を身につけます。それらの能力を生かして、研究、国際交流、多文化共生の場で活躍できるようにします。カリキュラムポリシー本専攻においては、在学生は日本文化領域、比較地域文化領域(アジア)、比較地域文化領域(欧米)のいずれかに属しますが、所属領域以外の文化についても学びます。「比較文化論」をはじめとした講義科目や演習科目・実習科目を通じて、歴史的・地理的な文化の接触・変容についての理解を深めるとともに、人文・社会科学の研究方法・技術を習得していきます。アドミッションポリシー本専攻は、現代世界や文化の歴史的・地域的関係性に強い関心を抱き、人文・社会科学的な研究を行い、それを踏まえて社会のさまざまな方面において活躍する意欲を有する人を求めます。さまざまな文化についての理解を通じて、日本文化と他地域の文化の多様な接触、対立、交流を深く理解し、国際的な視野で活躍する人材を育む比較文化専攻19

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