大学院案内2026
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新井 仁 教授研究分野 数学教育学、統計教育、データサイエンス研究内容 主に中学校現場での臨床的研究を踏まえ、授業分析から指導改善を図ることについて講演等を行っています。また、算数・数学の授業における学習者の批判的思考の様相を捉え、授業の構成要素として批判的思考を顕在化したいと考えています。リアルデータを分析することで近未来を予測するような、いわゆるデータサイエンスや統計学についても研究しています。学校現場の授業分析を通して魅力ある授業づくりについて研究したい人は、充実した学びになると思います。主要業績 『統計的探究プロセスにおける批判的思考の様相とその役割に関する研究』(東洋館出版社 2024年)、『中学校 数学の授業づくり はじめの一歩』(明治図書 2016年)、『中学校数学科 授業を変える「板書」の工夫45』(明治図書 2012年)、『中学校数学科 新領域「資料の活用」の授業プラン』(明治図書 2009年) 市原 学 教授研究分野 教育心理学、社会的認知研究内容 現在は、「共感」という現象について実験を行いながら研究を進めています。特に意識的にコントロールするのが難しい、「自動的共感」を実験的に抽出することに関心があります。それと少々関わるところで「心理測定・評価」といったテーマについて理論的、数理的側面からも興味があります。主要業績 『心理測定におけるテスト理論』(都留文科大学研究紀要 2018年) 小田 郁予 准教授研究分野 教師教育学、臨床教育学研究内容 エスノグラフィーや会話分析、ディスコース分析などにより、教育現場での教師の実践や相互作用を詳細に記述・分析する質的研究を専門としています。学校現場に入り、現場の教師や子どもたちと時間や場所を共にするフィールドワークを通して学校という場で生きる人々の行動や思考の背景にある文化的・社会的文脈、現場の生活世界を描く研究をしています。主要業績 「子ども支援をめぐる教師間協働における多様な役割遂行 -立場や経験の異なる教師間の協働はどう達成されたか-」『日本教師教育学会年報』32号, pp. 225-237 (2023)、「子どもケース会議における合意形成の過程 -教師の権利・義務・責任をめぐるディスコース分析-」『学校教育研究』37巻, pp. 112-125 (2022) 筒井 潤子 特任教授研究分野 臨床心理学、臨床教育学研究内容 現場の教師との協働の中で、さまざまな困難を抱える子どもや保護者へのかかわりを模索しています。不登校や虐待などの事例を通して、教育・心理・福祉・医療など、多くの専門分野のそれぞれの立ち位置や連携のあり方、子どもの生活や心の発達、その援助について考えています。主要業績 「支援を支援たらしめるもの ─スクールカウンセラーとしての臨床的経験を踏まえて」『シリーズ 子ども理解と特別支援教育4』(群青社 2019年)、『現代社会における子どもの傷つきに関する─考察─理論的考察から臨床的考察へ─』(都留文科大学研究紀要第87集 2018年)、「なぜ、今、自己の育ちに目を向けるのか」『子どもの生活世界と子ども理解』(かもがわ出版 2013年) 堤 英俊 教授研究分野 特別支援教育学、教育方法学、インクルーシブ教育論研究内容 地域共生社会の構築を念頭に置きながら、「インクルーシブ教育・特別支援教育・障害者の生涯学習支援」に関する研究に取り組んでいます。とりわけ現在は、日・台・豪の比較を通しての「インクルーシブな学校教育システムの構造と機能」に関する研究、質的調査を通しての「通常教育の場から知的障害教育の場へと転入したグレーゾーンの子どもたちの生活経験」に関する研究、そして、三木安正の教育思想の検討を通しての「オルタナティブな教育としての知的障害教育の基本原理と方法」に関する研究に取り組んでいます。主要業績 『知的障害教育の場とグレーゾーンの子どもたち -インクルーシブ社会への教育学-』(単著、東京大学出版会 2019年)、『自立と学びの未来をひらく「障害児の教授学」』(編著、福村出版 2025年)、『インクルーシブな教育と社会 -はじめて学ぶ人のための15章-』(分担執筆、ミネルヴァ書房 2024年) 中川 佳子 教授研究分野 発達心理学、障害児・者の心理学、ディスレクシアへの教育的支援の検討大学院担当者(専任・特任)の研究領域(2025年度)24
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