FN110号
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33はじまりのtobira「いらっしゃい」。素敵な笑顔で出迎えてくれたのはシェアカフェtとびらobiraのオーナーである上田聖子さん(48)だ。「何年生なの?」とやさしく尋ねられ、「2年生です」と答える。取材に来たはずなのに、ひとつめの質問は上田さんからだった。上田さんがくしゃっと笑うとつられて私も笑顔になってしまう「シェアカフェtobira」 上田さんは都留文科大学を卒業したのちに、ソフト会社にプログラマーとして就職したそうだ。プログラマーからカフェのオーナーへの転換に私は驚いたが上田さんはあっけらかんと語ってみせた。その後、出産や子育てをする上で不規則な生活を強いられるプログラミングの仕事を断念した。「自分の楽しいと思えることを仕事にしたい」との思いで、マルシェなどのフリーマーケットへ出店し天然酵母のパンやお菓子などを販売するようになったそうだ。 また、「子育てを楽しくしたい」という思いで、子育てサークルを始めたところ「都留には子どもと行けるお店が少ない」ということに気付いたそうだ。そのことをきっかけに「手仕事カフェ」を始めた。「手仕事カフェ」とはお子さんを預けて、お茶をしながらお髙木帆月(比較文化学科2年)=文・写真

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