FN110号
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冬は一般に生きものたちの姿があまり見られない時期かもしれません。けれども私たちが気づかないだけで、生きものたちは私たちのすぐそばにいます。今回は、都留市で出会った生きもののすがたを記録しました。1月14日。朝8時、バイトのために谷村町駅で電車を降りた。近くの用水路をみると、すみで動かない錦鯉がいる。鯉は寒いと活動を抑えるらしい。「寝てるみたいだな」。朝から眠たかったけれど少し楽しい出来事だ。(文学研究科2年赤松優香) @都留市谷村1月29日。隣を歩く友人が「ウメの香りがする」とつぶやいた。そこではじめてウメが咲いているのに気づいた。そのなかでも1本の木に羽毛でまんまるなハトがとまっている。ウメにハト。ウメといえばウグイスだけれど、これくらいが自分らしくていいかもしれない。(文学研究科2年赤松優香)@三の側公園1月20日。帰り道どこかから「ニャー」と鳴く声が聞こえてきた。水路脇から顔を覗かせる猫と目が合う。こちらによってきて何か話かけているかのようだ。染色体の関係で三毛猫は基本的にメスしか生まれない。戯れながらしばしのガールズトークを楽しんだ。(地域社会学科3年渡邊唯)@三の側公園

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