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41ムササビ観察会10月15日、観察会は16時30分からスタートしました。はじめにムササビについての説明をうけ、ムササビのフンの形や観察時の注意などを聞きました。日が暮れてから観察場所へ移動します。暗いなか見上げていると、ムササビが皮膜を目いっぱい広げて、林の奥へと滑空していきました。ムササビは座布団ほどの大きさだといいます。「漢字の凸っぽいね」。となりにいた友人が、そうささやきました。今まで、本やテレビでムササビのことを知っているつもりでしたが、じっさいに見るのははじめてでした。「ムササビは思いのほか私たちのすぐそばにいる」。それを体感できたムササビ観察会でした。ムササビの森へ10月24日、この日は雨が降っていました。足元が滑らないよう慎重に森へ入って行くと、スギやヒノキ、ケヤキ、ホオノキ、クロモジなど、たくさんの木々が生い茂っていました。視線を下に移すと、雨に濡れて鮮やかな緑になっているコケやシカの足跡も観察できます。この森で暮らしているムササビは、私たちにとって「お隣さん」です。お互いに安心して生活できるよう、そっと見守っていきます。二手に分かれたシカの足跡木をびっしりと覆うコケ2つのムササビの巣箱
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