113号HP用
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15宮のとこの公園」や「大だいじん神さんの公園」と呼んでいるという。幼いときは毎日そこで遊んでいたそうだ。通りすがりの男性にも聞いてみると、同じく「大神さんの公園」と呼んでいるという。この男性は女性と同じくらいの年齢だったので、この呼び名はかなり前から定着していたのだろう。ところで、ここは二つの神社に挟まれているが、「大神さん」とはどちらの神様をさすのだろう。そこまでは話が聞けなかったが、この公園に漂うひっそりとした空気の理由が分かった気がした。高尾神社前の公園 この公園には、すべり台やブランコ、うん00てい00や鉄棒など、公園といえば思いつく王道の遊具がそろっている。遊具は鮮やかな黄色や青色に塗られていた。私がこの公園を見つけたのは去年の夏で、その時はまだ塗り替えられていなかったはずだ。 子どものころ、一番好きだった遊具はブランコだった。小学校の放課後は家の近くの公園に友達と集まり、誰が一番高くこげるか競争していた。懐かしみながら久しぶりにブランコに乗る。しかし、イスと地面の距離が短くて上手くこげなかった。小学生の自分に戻って思い切りこぎたい。ブランコをこいだ先からしか見えないあの景色をもう見ることができないと思うと、少し悲しくなった。 遊具と少し離れたところに、座るところの木が朽ちて、釘がむき出しのベンチがおいてある。くすんだ薄緑色をしていて、ほかの遊具のように塗り替えられていない。この公園を長い間見守ってきたのだろうなと感じさせる風格がある。雨の日は木の朽ちた部分がしっとりとした茶色になり、晴れた日には背この公園でのお気に入りはウサギの遊具@大神さんの公園(2023年1月20日)もたれの黒いクッションがふかふかとして見える。穴が開いていて座れないけれど寄りかかりたくなってしまう。見るたびにようすが変わる、心が惹かれるベンチだ。 この公園の近くにある、ハヤカワ薬局の店長のかたに公園の名前をうかがうと、こちらも先ほどと同じく正式な名前はないとのこと。「高たかおさん尾山公園」や「高尾山のとこの公園」と呼ばれているそう。公園の名前がないことに対して、何も疑問に思っていないようすだった。ほかの店員のかたは、気にしたことサッカーボール型の遊具の中から見た高尾神社の鳥居(2023年1月22日)

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