113号HP用
27/48

本学では都留のシンボルであるムササビの観察を行っています。キャンパスのうら山に2008年に巣箱を、2013年にライブカメラを取り付けました。本学ホームページ(https://www.tsuru.ac.jp)でもその映像をご覧いただけます。本学フィールド・ミュージアム=文・写真はしごに登って巣箱を確認するようす12月4日以降、巣箱でムササビのすがたを見ていません。2か月以上もムササビが帰ってこなかったのは、ライブカメラを取り付けてから初めてです。ライブカメラには、テンのフンが写っていました。ふつうムササビは巣のなかでフンをしません。天敵であるテンのフンの匂いを嫌って帰ってこないのだと思い、私たちは巣箱の掃除をすることにしました。①巣箱から取り出したテンのフンの長さは、およそ4センチでした②ムササビはスギの木の皮(右)をはいで、歯で細かくしたもの(左)を巣に使います。保温性があり冬でも暖かいです③ムササビが巣を作るスギやヒノキにテンが登ってこないように、幹にトタン板を巻いていますが、その数を増やすなど、もう少し工夫が必要です①②③ムササビは帰ってきてくれるのでしょうか。まずはムササビたちが無事であることを願って、ゆっくりと待ちたいと思います。次号ではきれいになった巣箱ですごすムササビのようすをお伝えできると嬉しいです。124うずくまって毛づくろいをしています。ふさふさのしっぽが愛らしいです。すっきりしたあと、巣箱を出ました。写真はすべて2023年2月26日に撮影しました。27

元のページ  ../index.html#27

このブックを見る