113号HP用
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20時 カフェナチュラルリズム 都留市駅のうらの道を進んで「カフェナチュラルリズム」に向かう。初めて訪れたさいはお店の場所がわからず電話で教えてもらったこともあった。今ではすっかり慣れた坂道を下ってお店に入る。ここではふたりとも決まってチャイを頼む。寒い日のコーヒーやココアもいいが、店主のヒーコさんがつくるチャイは格別だ。「夜の12時過ぎまで話したり、パンを買いにきたりしたなあ」と辻口さんが懐かしむように話す。都留で遅くまでやっているお店は少ないので、ゆっくり話したいときにはよく訪れて話に花を咲かせた。辻口いづみ(地域社会学科4年)=写真渡邊唯(地域社会学科4年)=文・写真 「お気に入りの場所がたくさんできたよね」「もう第二の故郷だね」と話しながら、都留でのたくさんの出会いを思い出す。4月から私たちは都留を出てそれぞれの故郷で暮らす。帰ってしまったら都留で過ごした何気ない時間のことが恋しくなるに違いない。水路から聞こえる水の音や何度もかよったお店、忘れられない味。都留の人がつくる空間や自然と親しんだ生きかたは、私たちにほっと落ち着く時間と自分らしい過ごしかたをもたらしてくれた。都留で得たものを忘れてしまわないように、ここに記録しておこう。上:さんちょう商店街の街灯が夜のまちを明るく照らす(2023年1月22日)下:隣にいたお客さんと仲良くなり一緒にチャイを飲んだ(2023年3月1日)

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