114号HP用
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2020no.114 Jul. 2023 20フィールド暦水辺にはふだん見かけることの少ない生きものが暮らしています。今号では、柄しゃくながれがわ杓流川と本学4号館の編集室前にある水辺で見つけた生きものたちを紹介します。柄杓流川にある雑木林の縁で出会いました。薄茶色の蝶で、裏面に目玉模様があります。樹液を吸っていました。幼虫の食草はタケやササ類です。ヒカゲチョウ(2023年6月18日)本学フィールド・ミュージアム=文・写真ヒメウラナミジャノメ(2023年6月18日)コミスジ成虫の頭部が天狗の鼻のように前方に伸びていることからこの名が付けられたようです。幼虫はエノキなどを食草としています。成虫で越冬します。テングチョウダビドサナエ日本の特産種で、世界でも屈指の大きさのカワトンボです。翅が一様に淡い褐色で、ほかにこのようなカワトンボはいないため容易に区別できます。ミヤマカワトンボ(2023年6月17日)(2023年6月18日)(2023年6月18日)(2023年6月18日)柄杓流川の草の上を飛んでいました。目玉模様があります。モンシロチョウよりも少し小さいようです。幼虫はススキなどイネ科植物を食べます。タテハチョウの仲間です。翅はねに斜めに走る白い帯があり、翅を開くと帯模様が「三」の字に見えます。成虫は4月から11月まで長い期間見られます。日本の特産種です。成虫は50mm程度で、胸の側面に黒い筋が2本入ります。水質のきれいな上流域に生息し、成虫になるまで2年かかります。右ページの写真はすべて柄杓流川で撮影しました。−水辺で暮らす生きものたち−

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