FN115号
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17花火に照らされ、屋台がいっそうきれいに輝く(2023年9月2日)「八はっさくまつり朔祭のお囃はやし子の練習を見に来ない?」。アパートの大家さんの奥さんからお誘いを受けたとき、ミュージアム都留で目にした屋台(※)が頭に浮かんだ。あの大きな屋台が、都留のまちなかを進むところを見てみたい。そんな思いから、お囃子の練習を見学してみることにした。コミュニケーションの場八朔祭は、生おいで出神社の神様を祀り、五ごこく穀豊ほうじょう穣を祈るお祭りだ。その起源は江戸時代までさかのぼる。毎年9月のはじめに行われ、都留市内の4つの町が屋台を引っ張って市内を練り歩く。4つの町とは新しんまち町、仲なかまち町、下しもまち町、早はやうままち馬町のことで、都留が城下町だった江戸時代のころの区割りにならって町を構成している。大家さんの奥さん、勝かつまた又美みよこ代子さん(54)は早馬町にある嫁ぎ先に来てから、子どもたちにお囃子を教えるために毎年練習に参加してきた。お囃子には小学生や中学生も参加しているため、夏休みに入る8月から練習が始まる。美代子さんに誘われてお囃子の練習の見学へ行く。練習は、毎晩7時半から谷村町駅近くの城じょうなん南公園横にある建物で行われている。建物のなかには小学生のお子さんが10人ほどと、指導役となる大人が数人いた。子どもたちは大人の手ほどきのもと、小太鼓の練習をしていて、それに合わせて三味線の奏者が演奏している。つなぐ人の輪屋台が※地域によっては「山だし車」とも呼ばれるが、八朔祭では「屋台」と呼ぶのが慣習となっている。
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