116号マスターHP用
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15眺めているとモアイ像やお坊さんなどいろいろな顔が頭に浮かんでくる。見れば見るほど、想像が膨らんでわくわくした。それぞれモチーフになったものの顔は、写真を参考にして作ったという。「ほんとはイラストを見て作ったほうがやりやすいんだけどね」と水越さんは笑いながらおっしゃった。キャラクターの細かい表情や立体感を色や形に頼らず、「切る」だけで表現していることに驚いた。作品を作るさいに使った植物はカイヅカイブキだ。一本のカイヅカイブキにつき、ひとつの顔をかたどっている。4つの顔が横一列に並んだようすは、市役所に立ち寄った人たちの目を惹きつけているだろう。市役所で作品づくりを始めたのは、都留を話題にしたいという気持がきっかけだ。毎年、水越さんは市役所から木々の剪定を頼まれているという。過去に市内の学校で作品づくりをした経験を活かし、水越さんから市役所に庭木を利用した作品づくりを提案したそう。完成後、まちだけでなくニュースにも取り上げられて評判を呼んだため、翌年の2023年も作品づくりに挑戦し続けたそうだ。①身長の2倍はある脚立。はじ めて見る高さに思わず「怖く ないですか」とうかがう。水 越さんによると、さらに高い脚 立で作業をすることもあるそう (2024年2月17日)②市役所にあるマツの雪吊り。 水越さんとほか4名で作った という(2024年2月17日)③剪定で使われる刈り込みバサ ミ。親指ほどある太さの枝も 切ることができるという (2024年2月17日)また、人びとの心を明るくすることも作品作りのきっかけだ。「コロナ禍で人びとの気がパッとしない。気分が落ちているから、少しでも作品を見て癒されてもらいたい」とおっしゃった。庭木を使って作品を作ること、庭木で人びとを明るくするというアイデアにはっとさせられる。水越さんの作品は都留を話題にするだけでなく、きっと都留の人びとの心を明るくしてくれているだろう。生きる手助けをする剪定をする植物は約20種類以上にのぼる。今まで剪定と聞いてイメージしていたのはマツだけだった。そのため、思っていたよりも種類が多くてびっくりする。一般的なのはモミジやウメだ。もっとも剪定が難しいのはマツだそう。マツの葉は、針のように尖っているのが特徴だ。どこの枝を切るのかを見分けるのが難しいという。剪定をするときに使用する道具は、ヘッジトリマーやのこぎり、刈り込みバサミだ。片手で持てる道具から両手で持って使う道具まで大きさもさまざまだ。はじめて見る道具に興味が湧く。ヘッジトリマーは枝や葉を刈り①②③
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