117号HP用
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35稲を均等に植えるため、目印を動かしながら一つひとつ植えていく写真はすべて2024年5月25日に撮影しました。稲を均等に植えるため、目印を動かしながら一つひとつ植えていく稲を均等に植えるため、目印を動かしながら一つひとつ植えていく稲を均等に植えるため、目印を動かしながら一つひとつ植えていく稲を均等に植えるため、目印を動かしながら一つひとつ植えていく渡邊結佳(国文学科3年)=文・写真目印を動かしながら一つひとつ植えていく。息を合わせて進むことが大切だ急展開」と話していた。あらためて、都留はどんな場所か思い返してみる。そういえば、今まで出会った都留の人びとはみんな自分のやりたいという気持ちに素直だった。そして、自分の大切な活動を、同じように頑張る人とつながって「一緒に頑張ろう」と声を掛けあっていた。きっと、比呂子さんの頑張るすがたを見た人びとが応援しようと「一緒に頑張ろう」の輪のなかに入れてくれたのだろう。「みんなでやるのがいいなって、思えるようになったよ」。比呂子さんの表情は、田んぼの上に広がる空のように晴れやかだった。***「『~FU・RE・RU~』って名前で活動しているときには、自分と向き合いましょうとか、自分を大切にしましょうとかがメインだったかもしれない。でも、『円・つぶら』は複数人での活動だから、できあがるものが大きくて。不特定多数に発信してるな」。看板が変わって、いちばん変化があったのは比呂子さん自身の活動に対する気持ちだろう。私は「円・つぶら」のさまざまな活動に参加して、たくさんの「円」が生まれているなと思った。つぶら食堂に行ったときは、お客さんとの出会いの「円」が広がっていく。田植えをしたときは、助け合いの「円」を感じることができた。そして、比呂子さんの、食材を育てて、料理をして、お弁当を食べてもらう活動の繰り返しも「円」のように途切れることなく続いていく。「私も、『円・つぶら』の『円』のなかに入れたかな」と言うと「もちろんだよ」と比呂子さんが笑顔で答えてくださった。「円」には始まりも終わりもないから、少しの興味と好奇心だけで、誰でも、いつでも参加することができるのだ。これから先も、私のように比呂子さんのお弁当を好きになったことがきっかけで「円・つぶら」の「円」に仲間入りをする人が増えていくだろう。田植えが終わると、近くの水路で泥を落とした

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