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10no.118 Dec. 2024お店に入ったら、いつも笑顔で迎えてくれる小宮さん。元気で気さくなかただ(2024年10月29日)店内のようす。レジから奥にある調理場が見えるようになっている(2024年10月29日)森田夢乃(学校教育学科1年)=文・写真あたたかな気持ちからあたたかい空間お店に入ると、冷蔵ケースがすぐ目に入る。天井や壁にはいくつものドライフラワーが飾られていた。店内をあたたかみのあるオレンジ色の明かりが照らしている。おしゃれな空間に思わず、わあっと声が出そうになった。たくさんの商品や雑貨が並べられていて、シンプルすぎない空間にどこか落ち着きを感じる。さっそく、冷蔵ケースから玉ねぎとにん44にく44のドレッシングを手に取ってみる。レジ横にあるベルを鳴らすと、奥の調理場から女性が出てきて、笑顔で対応をしてくれた。freckleを営業している小こみや宮さおりさん(55)だ。お会計のさいには「文大生かな、今日は雨のなかありがとね」と気さくに話しかけてくれた。短い会話だったが、ほっこりとした気分になる。freckleは、2015年10月にオープンし、来年で10周年を迎えるお店だ。販売されているドレッシングには、添加物を使用していない。それに加えて、都留市産の野菜を使い、体に優しいものだけで作られている。一番人気は、玉ねぎとにんにく4444のドレッシングだ。このドレッシングは、最初にできた商品だそう。都留でお店を開く前から考えていた商品だから、小宮さんにとっては思い入れのある商品だ。店内には、自然色や木材を使うことを意識し、お客さんに安心感を与えるための工夫がされているという。私がお店に入ってすぐ安心感を抱いたのは、小宮さんの細かい気づかいによるものだったのだ。手間をかけるドレッシングを作るうえで大変なことを聞いてみる。小宮さんは少し考えたあと、同じ「ドレッシング工房」という見慣れない看板がずっと気になっていた。私は、帰省するときのおみやげを買いに、夏休みに「ドレッシング工房fフレックルreckle」を訪れてみることにした。

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