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16no.118 Dec. 2024友人からの提案をきっかけに、勤めていた会社を辞め、2021年から2年間、友人と一緒に甲こうふ府市でおにぎり屋さんを営んだ。そして友人とお店を続けるうちに、風間さんはだんだんと自分のお店を持ちたいと思うようになったのだそうだ。その思いが芽生えたころ、たまたま都留市へ来る用事があった。国道139号線を車で通ると、今のお店が面しているあたりに、学生や車がたくさん行き来しているのを目にしたという。「学生が大勢いて、立地もいい。ここでお店を開けばおもしろそうだ」と感じた風間さんは、すぐにテナントを借りて「おにぎり京」を始めた。自分のお店を持つことに不安はありませんでしたかと聞くと、「リスクを恐れていたら何もおにぎりを容器に詰める風間さん(2024年10月5日)「おにぎり京みやこ」は、去年の12月にオープンした、おにぎりのテイクアウト専門店だ。本学から歩いて数分の場所にある。通いやすいため、私もふだんから京のおにぎりを買いに行って、店主の風かざま間京きょうすけ介さん(31)とお話をする。そのなかで、風間さんがおにぎりの専門店を開いた理由や、1年間お店を営んで抱いた想いを知りたいと思うようになった。店名の「京」は風間さんの名前から取っている。都留市の「都」も訓読みすれば「みやこ」であるため、都留市とのつながりを感じる(2024年10月18日)京みやこから巡る想い10月上旬に「おにぎり京」を訪れた。店内に入ると、奥の厨房にいた風間さんが「いらっしゃい」と、カウンターに出てきてくれた。カウンター横のガラスケースのなかには、おにぎりが数個並んでいる。この日は土曜日の午後に訪れたため、たくさんのお客さんが買いに来たあとだった。平日は約50人、土日は約100人ものお客さんが来るという。「おにぎり京」のおにぎりはお米も具もおいしいため、多くのお客さんがやってくるのもうなずける。お店を始めたきっかけ風間さんは20代半ばのころに、友人からおにぎり屋をしようと提案されたそうだ。中学生時代からの友人で、昔から「二人で何かしたい」という話をしていたからだという。

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