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無表情で向かい合っている河童の石像。かれらはどんなことを考えているのだろうか、と想像がふくらむ(2024年10月16日)河童の石像との出会いその石像とはじめて出会ったのは4月14日、私が都留のまちに引っ越して来てまもないころだった。新しい土地への期待に胸をふくらませ、探検がてら散歩をしていた私は、長安寺の前に設置されている、とある石像を見つけた。石像には、二匹の河童が無表情で対面している場面がかたどられている。お互いの視線が交わっていないのがなんだか興味深い。かれらは何を見つめているのだろう。気になって、思いがけず足を止めて考えこんでしまった。よく見てみると、石像に「寄贈・都留ロータリークラブ」と彫られている。石像について詳しい情報を得るため、都留ロータリークラブのかたにお話をうかがってみることにした。若槻温(比較文化学科1年)=文・写真都留市上かみや谷にある長ちょうあんじ安寺の前に設置されている河童の石像。かれらの目線や座っているすがたは印象深く、はじめて出会ったときから私の心をつかんで離さなかった。この石像には誰のどんな想いが込められているのだろうか。気になった私は、この河童の石像について調べることにした。河童の石像のまなざしno.118 Dec. 202446

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