フィールド・ノート68号
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FIELD.NOTE44 最近、柄ひしゃくながしがわ杓流川沿いでカワガラスを観ています。カワガラスは2月頃から繁殖をはじめるそうです。 2月8日は、川の飛び石につがいでとまっていました。石の上にちょこんととまり、羽毛をふくらませて毛繕いをする姿は、まるまるとしていてとてもかわいらしいです。いっぽう、カワガラスは、その愛らしい立ち姿からは想像もできない速さで飛びます。それはまるで弾丸のようでかっこいいです。ビャッビャッと鳴きながら、水面ぎりぎりを低く飛びます。あの低空飛行でいったいどのようにして加速しているのだろう。あっ飛んだと思ったら、次の瞬間にはもう遠くへ行ってしまっています。 滝のそばを通って川のほうへ降りていくと、人の気配を感じたカワガラスが川に出てきています。そのため、滝のなかにいるカワガラスを観たことがありません。いったいカワガラスは滝のそばで何をやっているのだろうかと、その不思議な生態に興味津々なのです。                         (尾﨑万奈)駅の展示替え 2月9日に都留文科大学前駅の待合室の展示替えをおこないました。今回の展示の主役はリス。写真とともにクルミの食痕などが展示されています。このほかに、『フィールド・ノート』の特集記事や都留の動植物を紹介するパネルなど、都留の自然を生きいきとお伝えする内容になっています。 『フィールド・ノート』のバックナンバーも見ることができるほか、自然や動物に関する本もたくさん置いてあるので、まるで小さな森の図書館のようです。 駅舎に立ち寄ったときは、ぜひ待合室の展示をご覧ください。                 (志村夏樹) 1月25日、谷村第一小学校の「ようこそ先輩」という授業に参加しました。4年生の2クラス75名の前で、『フィールド・ノート』をつくるときの楽しさや、取材をするときの注意点について話しました。 小学生たちは、とてもきらきらした目で真剣に私たちの話を聞いてくれたので、話すのが本当に楽しかったです。取材して楽しかったことは何かや、取材から帰ってきてまず何をするのか、そして次にやりたいことは何かといった質問をもらいました。小学生からの質問はとても率直だと感じました。                      (尾﨑万奈)谷村第一小学校「ようこそ先輩」なんだか先生になった気分力を合わせてよい展示にするちょっと背伸びをするカワガラス。ピンと張ったしっぽが愛くるしいカワガラスの冬鳥が好き石の上にとまるカワガラス。名前にはカラスとついているがカラスの仲間ではない

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