フィールド・ノート68号
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45Field Note News 1月20日、快晴の日に、中屋敷フィールドで3つの作業をおこないました。 まずは麦踏み。麦を太く、実りを良くするための作業です。昨年の11月に蒔いた麦は5㎝ほどに生長していました。例年に比べると麦の密度が低く、連作により土地がやせてきているのではないかと感じました。 次にウメの手入れ。枝に巻き付いたツルを取り、枝を剪定していきます。昨年は雪の影響でウメの実をほとんど収穫できなかったため、今年の収穫と春先の天候を祈り、ていねいに作業します。 最後の草刈りは、40分ほど。刈っている最中、ススキの株のなかにカヤネズミの古巣を見つけました。直径10~12㎝ほどの球形の巣が5つ。精巧なつくりに感心するあまり、作業する手が止まってしまいました。   (西丸尭宏)中屋敷フィールド・冬作業カヤネズミの古巣歩いているように見えますが、麦踏みをしている最中です2011.1-2フィールド・ノート編集部=文・写真尾﨑万奈(比較文化学科4年)=イラスト 1月12日に訪れたのは、十日市場にある渡わたなべ邊さとゑさん(79)のお宅。十日市場でおこなわれる「どんど焼き」に使う「まゆだんご」づくりを手伝わせていただきました。 原料は至ってシンプル。米粉に上新粉、そしてお湯。さとゑさんが子どものころ水でだんごをつくってみたら、蒸したときに崩れてしまったそう。 私たちの作業は、さとゑさんがしっとりするまでこねた生地を、ピンポン球より一回り小さく丸めていくことでした。赤と白合わせておよそ300個近くのだんごを約2時間かけてつくりました。つくり終えただんごは、お汁粉や黄粉などで味付けしておいしくいただきました。          (﨑田史浩)まゆだんごづくり上:粉類にお湯をそそぎ、力いっぱいこねる左:蒸しあがったまゆだんご

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