フィールドノート69号
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FIELD.NOTE1212FIELD.NOTE地域へ贈る雛まつり展4月10日、「ミュージアム都留」の出入口に、雛壇をモチーフにしたゲートを見かけた。そのかわいさにふらりと立ち寄ってみる。会場内に入るとまず6つの館が目に入った。館に飾られているつるし雛は、ミカンやフクロウなどの雛飾りとしては一風変わった種類のものが多くある。使われている赤や黄色の鮮やかな布がパッとまわりを明るくさせているようだ。掲示してあった『つるし雛紹介』によると、昔、高価な雛飾りの代わりに、さまざまな事じぶつ物を題材にして、手づくりの雛飾りをつくり、初節句をお祝いしたことから由来しているらしい。ていねいに組み立てられた館にそれぞれ違うものが飾ってあり、異なる雰囲気が楽しめる。たくさんの展示ものに時間を忘れるほど夢中になった。これらはどのようにつくっているのだろうか。後日、雛まつり展実行委員会の重しげはら原千ちえこ恵子さん(80)を訪ね、館とつるし雛に携わった方々を紹介していただいた。谷村にある「ミュージアム都留」で4月9日〜5月5日まで開催されていた『第二回城下町つるの雛まつり展』。とくに目立っていたのは、「館やかた」と呼ばれる、柱が竹でできていて、天井が格子で、床は畳を敷いた小さなスペース。そして、館の格子に飾ってあるたくさんのつるし雛だった。館に飾ってあるつるし雛(2011.04.30)

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