フィールドノート69号
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蕾まだ見たことのない世界を想像して静かな寝息を立てて眠ります夢のなかは思い描いていた景色であふれていて思わず笑みがこぼれるのです雪がうたう歌が止んだころやさしいお陽さまがやってきて描いていた景色に色をつけていきましたそれは果てしなく広がる虹色の世界これはきっともうすぐ会える外の世界太陽が手を引いて道案内をしてくれます風は「早く起きて」と私の体をくすぐりますすると、ぽっと温かくなったのを体で、心で感じました目が覚める5秒前のことでした写真から聞こえた春の声││││前澤志依

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