フィールドノート69号
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FIELD.NOTE36走都留のまちをめぐる朝る走走走走走走走走走走走走走走走走6時半、友人と本屋「BOOKS KATOH」の前で待ち合わせをする。各自で準備運動をしたら、いざ出発。夜のうちに冷えた空気が、頰をすぅっと撫でていくのが心地良い。最初は軽快だった足も、体力の消耗に合わせてだんだんと重くなっていく。都留の道は歩道が狭いうえ、舗装されていてもデコボコしているところが多く、少し走りづらい。地形も体力を奪う要因だ。坂は、歩けばどうということはないのに、走って越えようとすると途端に牙をむく。苦しいと思いつつも、ゴールが近くなればまた自然と力が湧いてくる。駅前で息を整えながら汗を拭って、走ってきた道のりを思い返す。汗の量だけ、達成感も増える。家に帰ってくるころには8時になっていた。4月になって何か新しいことを始めたいと思い、友人と朝にジョギングをすることにした。それから現在まで、天候などに左右されるものの、ほぼ2日に1回のペースで続けている。始めたころには富士急行線谷村町駅まで走るのが精一杯だったのが、4月の半ばには都留市駅まで行くのが当たり前になり、5月の頭には、私のアパートから約3㎞の距離にある赤坂駅まで、足を伸ばすことができるようになった。そのあいだに蕾だったサクラは散り、かわって赤紫のツツジが家々の庭先を彩り始めた。勝山城跡から都留のまちを望む少しだけ早起きをして、ジョギングに出かける。いつもとは違う時間、いつもとは違う速さ。そうすると、まちは私が今まで知らなかった顔を見せてくれた。

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