FN70号
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うら山図鑑 第11弾「両生類」 両生類は卵と生まれてからしばらくは水のなかで、大人になると陸で生活する動物です。水と陸と両方で生活するので「両生類」といいます。今から3億5千万年ほど前に最初に陸地に進出した動物で、そのとき獲得したものを私たちも引き継いでいます。たとえば、4本の手足、声を出す仕組み、音を聞く鼓膜、動かせる首、まぶたなどです。 両生類は今ではどんどん減っていて、世界に3000種類ほどしかいません。地球温暖化や紫外線、カエルツボカビ病などで将来絶滅するおそれがあるなかまです。日本には60種類ほどいて、山梨県には14種類、都留市では10種類(9種類のカエルと1種類のサンショウウオ)が確認されています。おもなものを紹介します。 シュレーゲルアオガエル声はすれども姿はなかなか見えないカエルです。泡状の卵を、岸辺または土のなかに産みます。トノサマガエル田んぼのそばで見かけるカエル。背中を通っている1本の緑の線が特徴です。ニホンアマガエル田んぼに水が入ると合唱が聞こえるようになります。近づいて観察すると、のどを大きく膨らませて、声を出しているようすが観察できます。田んぼにいるのは繁殖期の夜だけで、普段は草むらや樹上にいます。  カジカガエル沢にすみ、きれいな声で鳴きます。石の上によくいるのですが、模様が石のようで、見つけにくいカエルです。

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