FN70号
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41特集:涼む 都留ではこのほかに、ナガレタゴガエル、ツチガエルも確認されています。 両生類は、陸上生活に必要なさまざまなもの(手足、声帯、まぶた、動く首、鼓膜……)を獲得してくれた偉大なご先祖様。キライなんて言わないで、よく観察してみよう!!   小口尚良(東桂小学校教諭)=文・写真ハコネサンショウウオきれいな沢にすんでいます。幼体は比較的よく見つかりますが、成体は夜行性で、昼間は石などの下にかくれているため、なかなかお目にかかれません。アズマヒキガエル山で見かける大きなカエル。春、きまった水場に集団で産卵します。ひも状の大量の卵は、しばらくして大量のミニガエルになり、一斉に山に散らばっていきます。そのほとんどがほかの動物たちに捕食されることで、生態系を支えています。ヤマアカガエル山で見かける中型のカエル。ヒキガエルと違いジャンプ力があります。地面や落ち葉の模様に同化するので、見つけることは難しいです。春、山中の池や、川の水たまりなどに産卵します。タゴガエル沢の石の下など、鳴き声がするところを探してみるとこのカエルが見つかります。卵は白く大きな粒で、生まれたオタマジャクシも白色です。ヤマアカガエルと似ていますが、水かきやのどの模様で識別できます。

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