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1月22日、都留市四よっかいちば日市場にある「香りのアトリエ『紗泡』」をたずねた。県立桂高校の近くということだったが、場所がわからず、電話で教えてもらいながらたどり着いたのは、住宅街にある素敵な一軒家だった。笑顔で迎え入れてくださった杉本さん。とても優しそうで初取材で張り詰めていた緊張の糸が少しゆるんだ。「紗泡」は杉本さんの自宅の一室で開かれている。杉本さんは「私の実験室でもある」という。机には今作ったばかりだというピンクとオレンジの2つの石けんがあり、となりの棚には乾燥したハーブが瓶詰めされてきれいに並べられていた。どこを見てもかわいらしく、アロマや石けんの優しい甘さで満たされている。杉本さんは東京都町まちだ田市の出身で、結婚して都留に引っ越してこられた。引っ越してきた当時、近所でアロマ教室を営んでいた女性と一緒に、アロマと石けんのワークショップを企画していたことが「紗泡」を開くきっかけになったそうだ。現在でも年間を通して石けんづくりの教室や、アロマセラピーの講座などさまざまな企画を主催している。しかし、ちょっとした幸せで毎日はもっと楽しくなる。私にとってそれはハーブティーを飲んでほっとする時間。おいしく飲みたい、と探していたところ偶然インターネットで見つけた「香りのアトリエ『紗さぽう泡』」。ハーブティーにアロマ、石けんなど幅広い体験のできる「紗泡」に惹かれ、主宰者の杉すぎもと本かおるさんに会いにいくことにした。すべてが順調にいっていたわけではなく、「紗泡」を始めたばかりのころは、なかなか地域の人たちにも受け入れられなかったという。手づくり石けんといえば廃油でつくるイメージが強く、なんとなく品質が悪そうと敬遠されていた。そこで、地域の人たちに手作り石けんの良さを知ってもらおうと、講座や教室を開いて、じっさいにつくって体験してもらうことを通して徐々に理解されていった。理解を得るまでには会場を探し歩いたり、さまざまな企画をしたりと苦しいことが多かったと杉本さんは語る。講座や教室を重ねていくうちに、とくに主婦の人たちに受け入れられ、地域に根づいてきた。今も続けられている手づくり石けん教室などは、「それをきっかけになにか自分の体調とかで困ったことがあったら(「紗泡」を)思い出してくれれば」という杉本さんの思いから開かれている。教室に参加した人たちが自分でつくった物お友達に描いてもらったという木の板でつくられた「紗泡」の表札優しい笑顔が印象的な杉本さん。ハーブティーを入れてくれた自分をみつめる香りのアトリエ「紗泡」FIELD.NOTE34
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