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10周年に向けてみなさまに支えていただき、来年度『フィールド・ノート』は発行10周年を迎えます。そこで、73号~76号の4回にわたって、「10周年企画」を計画しています。私たちにとっての『フィールド・ノート』とはなにか。どんなことを大切にしながら活動をしてきているのか。今までの歩みを振り返り、新たなスタートへとつなげる節目の企画として進めていきたいと思います。          (10周年企画班)10周年に向けて鋭意制作中10周年企画のロゴ麦踏み 12月23日、中屋敷フィールドの畑で「麦踏み」をおこないました。麦の芽を足で踏むことで伸び過ぎをおさえ、根張りをよくするための作業です。 毎年麦をつくってきた畑では生長がまばらでしたが、このたび道具小屋の正面に拡張した畑には、より多くの芽が出て青々と育っていました。渡わたなべ邊宗むねお男さん(81)の「もっと厚く播け」という教えによって、小屋の正面は麦の量を多めに播いたことも一因かと思われますが、播く麦を変えたことや(71号をご覧ください)、日当たりなども関係しているかもしれません。今後も成長のしかたに注目しながら作業を続けていきます。 (牛丸景太)一列ごとにみんなで「カニ歩き」梅の剪定 1月26日、梅の剪せんてい定をおこないました。観察小屋の屋根に登り、張りだした枝から長く伸びているところを剪定ばさみで切ってゆきます。間近で枝を見ると、小鳥の卵のてっぺんが外れたようなかたちのものが生えているのを見つけたり(あとでイラガのマユだとわかりました)、太くて梅の木より強そうなツル(ツルウメモドキ)が巻き付いているのがわかったり、梅の花芽がふくらんでいることにも気がつきました。上のほうにある果樹園ではもう咲いていたそうです。 この日、中屋敷フィールドは一面雪に覆われていました。一段と寒さが増していくこのころに、梅は花を咲かせるとは! わたしにとって梅はまた一歩気になる存在になりました。たくさん花を咲かせて実をつけますように。  (香西恵)からまっているツルを切る中屋敷フィールド44FIELD.NOTE

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