FN73号
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土で、作業後手を洗ってもなかなか綺麗になりません。二つ目の畑の土は少しざらざらとしていて、手は水で洗うとすぐに綺麗になります。耕したときの重さの違いは、この土質にあるように思えました。二つの畑のあいだに、距離はそうありません。なぜこんなに違うのか、土の質が違えば育てやすい野菜とそうでない野菜があるのか、私の疑問は広がっていきます。「はじめて」が溢れる4年目の都留 畑で育てる野菜の種類は日々増え続けています。最初に植えたジャガイモ、葉もの野菜にくわえ、ナスやトマト、カボチャなどの夏野菜、サツマイモ、ラッカセイなどを新たに植えました。収穫が楽しみになると同時に、それぞれ育て方が違うので、今後苦労も増えていくでしょう。5月にもなると畑を拓いた3月下旬に比べ、朝の早い時間から気温が上がるようになりました。陽が昇りきる前から畑しごとを始めるようにしないと、暑くてすぐにばててしまいます。日本には四季があって、畑の野菜一つひとつに四季に合わせた育て方や気を配らなければいけないことがあって……、「畑しごと」と一言で言っても、考えなければならないことは山ほどあることに気づきました。自分で鍬を振るって拓いたからなのか、少人数で管理しているからなのか、頭のなかにすぐ畑のことが浮かんでくるようになりました。書店をなんとなく歩いていて野菜の育て方に関する書籍が気になるようになったり、朝寝坊をして畑の水やりにいけなかった日の日中は「雨が少しでも降らないかな」と、いつもなら嫌う雨を待ち遠しく感じたり、中屋敷での畑しごとや生きものの観察を通して、自分の考えや世界が広がってきていることがわかります。都留での生活も、来年の3月で終わりを迎えます。それまでに私が畑で出来ることはほんの少しかもしれないし、もし畑がこの一年で潰れてしまえば、むしろ畑を拓かなければ良かったと思うことになるかもしれません。あと一年なのに、という迷いや不安や後ろめたさのような気持ちはいつもあります。それでも知らなかったものごとを知ることや、経験がないことをやってみるのは楽しくて仕方がないのです。ジャガイモの葉を食べてしまう害虫のテントウムシです。ジャガイモが成長しはじめてからは、毎日のように目にするようになりました。葉の裏や、葉と茎のあいだなど、見つけにくい場合もあるので注意が必要です。葉を食べたあとに独特の食べ痕あとが残るので、私はいつもその食痕を目印にして探しています。      (5月23日)中屋敷でであった生きもの:昆虫ニジュウヤホシテントウ5月30日、朝6時半ころから1匹のトンボが池に産卵に来ているようすを観察できました。写真と図鑑を見比べて、トンボの名前を調べようと思ったのですが、まだ詳しい種名は特定できていません。ギンヤンマに似ているのですが……。今後も観察を続けていきたいです。     (5月30日)ギンヤンマの仲間?19

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