FN73号
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昨年の夏、大学の講義で、富士急行線 都留市駅のすぐ近くにある三町商店街を歩き、お店のかたから商店街の歴史やお客さんを呼ぶための工夫を聞いた。じっさいに見て、聞いて、歩いてみると、さらに商店街のことが知りたくなった。そこで、同じまちに住む私たち学生も何か商店街のために出来ることはないかと、同じ思いをもつ学生5名で話し合い、ともに商店街と関わってきたのだ。 商店街の方々と会議をするなかで、商店街と学生で儀秀例大祭を盛り上げようという話になり、私たち学生が参加させていただけることになった。私たちは本学の学生をお祭りへと呼び込み、お寺を学生と市民のかたが交流できる場所にしようと決めた。大学の外で活動をし、地域と関わりたいという学生たちがいたことと、お祭りに学生が来ることで活気が出ることが決め手となった。 学生団体に声をかけ、出店・出演ともに3団体、計6団体の参加が決まった。当日は、境内には学生団体、商店街、商店連合会の合わせて8つもの露店が出ることとなった。境内を囲む露店は、とくに子どもたちにとって昭和24年5月13日に発生した火災は、都留市の下町の一部、横町の全域、栄町、田町の一部を焼失する大火事となり、谷村の大火と呼ばれている。この火事のなかで、木造の小さなお社だけが奇跡的に焼け残った。そのお社が西さいりょうじ凉寺にある儀ぎしゅういなりしゃ秀稲荷社である。大火災以来、儀秀稲荷社は厄除儀秀稲荷として、毎年5月13日に、祈祷のお祭りである儀秀稲荷例大祭がおこなわれている。今年は露店商が出店しないため、私たち学生が出店・出演側として参加し、伝統あるお祭りを盛り上げるお手伝いをさせていただいた。水野孝英(社会学科2年)=文・写真ステージを見る市民や学生たち。境内は人々の交流の場となった儀秀稲荷例大祭の1日FIELD.NOTE28
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