FN73号
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2012.3~5この春の私たちの活動を紹介します 第1回読者交流会 ─ ここでしか会えない、その魅力 ─ 3月15日、本誌の読者を招待して読者交流会を開きました。10周年を迎える今年、編集部では「読者には私たちの手がける冊子がどう受け止められているのか知りたい」という思いをきっかけに交流会を企画することになりました。第1回目のゲストは、都留市で美容師をされている門かどわき脇法のりこ子さん(31)です。門脇さんは、フリーペーパー『カミカミ通信』を編集・発行し、独自の視点から都留との関わりを深めています。編集部も取材を受けたことがあったので、今回は「読者」としてお話をうかがえないかお願いして本企画が実現しました。やはり、感想は直接聞いてみないとわからないものです。門脇さんが初めて冊子を手にしたのは、「バンカム都留店」に置いてあった69号。そんな門脇さんが毎号楽しみにしてくださっているページが「センサーカメラが写した動物たち」(本号45頁)でした。「(動物が)こんなにいるんだとか、こんなに写せるんだとか。ほんとにわからないから、ふだんの生活では。すごいなあと」。門脇さんにとってこのページは「ここでしか会えない」という魅力が詰まっているそうです。つくり手からはすっかりお馴染みとなっていますが、変わらないからこそ読者にとっては安心感を得てもらえ、都留に生きる動物の確かな存在を感じてもらえていたのです。また、「都留っていう地域に特化しながら、濃い内容を毎号出し続けるってすごいエネルギーだと思う」と門脇さん。その分「ぱらぱらとじゃ読めない。今日はここ読むぞ! 」という意気込みがいるのだとか。このお話をお聞きして、自分も編集部に入る以前は毎号冊子を手にすることや、記事を夢中になって読むのが楽しみだったことを思い出しました。今はつくり手ならではの楽しみを味わっていますが、純粋な読者だったときの気持ちが懐かしくなりました。 感想をじっくりと伺うことで、意識していなかった『フィールド・ノート』の一面に気づけただけでなく、「これからも『フィールド・ノート』を続けていきたい」という意欲もわいてきました。今後も定期的に交流会を企画し、読者のみなさまとの距離をさらに縮め、冊子をつくり続けていきたいです。 (﨑田史浩)感想を話してくださる門脇さん(写真中央)ビオトープ作業開始プルーンを植えるための穴を掘る 4月24日、今年度のビオトープ作業を開始しました。作業は本学附属図書館横、三ノ側、地域交流研究センター前のビオトープでおこないます。ビオトープでは生きものの多様化を図り、鳥や昆虫が訪れる環境づくりを進めています。毎回の活動は『ビオトープ通信』として学内の掲示板にて発信しています。 おもに毎週火曜日に活動し、5月8日の第2回目にはプルーンやユズ、フサスグリの木を植えたり、ヒャクニチソウやヒマワリなどの種をまいたりしました。風に飛ばされてしまうほどの小さな種が、時期になると鮮やかな色彩を放つ力を秘めていると思うと感慨深く、一粒ひとつぶが愛おしいような感覚を抱きました。 (別符沙都樹) フィールド・ノート編集部=文・写真37
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