FN74号
42/48

FIELD.NOTE42過去の『フィールド・ノート』を見てみると冊子に携わってきた先輩方の試行錯誤の跡が見受けられます。『フィールド・ノート』の10年の歩みのなかには私の知らない多くのエピソードが眠っていました。~『フィールド・ノート』のこれまで~はじめて冊子というかたちで発行されました。00号から29号までは月刊でした。タイトルには中点がありません。全体で15ページ、A3の用紙を印刷機で刷りだして束ねた、手づくり感の溢れる冊子です。紙面は横組みで、左とじでした。『フィールド・ノート00号』が発行される以前に、都留フィールド・ミュージアム館報として発行されたものです。「地域の記憶を記し、大切にしていこうという『フィールド・ノート』の基本的な姿勢の原点」であると本誌発行人の北垣憲仁さんはおっしゃいます。都留の人びとの生きた記憶を学生たちが聞き取り、地域の人の言葉がそのまま綴られています。表紙の写真がはじめてカラーになりました。「表紙の写真をカラーにしたくて、インクジェットで刷りだした写真を一枚一枚のりで貼っていった」と北垣さん。07号から10号までは再びモノクロの表紙に戻りますが、11号以降は表紙のカラー化が実現します。本学の夏季オープンキャンパスで配られました。これまでの記事のなかから編集部員おすすめの記事を選んで掲載しています。初めて都留を訪れる高校生の皆さんに都留の魅力を知ってほしいという想いが込められた冊子です。一冊まるごと富士急行線特集です。富士急行線の歴史から始まり、編集部員一人ひとりが各駅周辺のみどころを取りあげています。この49号をもとに『富士急行線 途中下車の旅』という小さな冊子が誕生しました。北垣さんはこの号に関して「富士急行沿線全体をフィールド・ミュージアムにする試みになった号」であるとおっしゃいます。7周年記念の号です。表紙・裏表紙には00号から59号までの『フィールド・ノート』がすべて並べられています。この60号から冊子の大きさがB5サイズになり、タイトルロゴも現在と同じものになりました。『里山の生活遺産を訪ねて』(2002年3月31日発行)00号(2002年4月29日発行)60号(2009年7月10日発行)特別号(2012年7月21日発行)06号(2002年12月11日発行)49号(2007年3月23日発行)FIELD.NOTE

元のページ  ../index.html#42

このブックを見る