FN75号
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気になるお店 10月26日夕方4時ごろ、本学から歩いて20分ほどのにある鈴木商店へ向かう。道をまっすぐ歩いていると、通りにひとつだけ明かりを灯す「鈴木商店」という看板が目に入る。入口の大きなガラス戸を開けて店内に足を踏み入れると、お菓子やカップ麺、調味料などがところ狭しと並んでいた。 品揃えの豊富さに感心していると、店の奥から小柄なおばあさんがいらっしゃった。鈴木商店の店主、鈴木イマヱさん(85)だ。初めての取材で緊張していた私にイマヱさんは笑って「ここでは寒いから」と奥の部屋に案内してくれた。靴を脱いであがったさきには石油ストーブがついていて、テレビやテーブルなどが置いてある居間のような部屋だった。コーヒーとみかんを用意してくださいながらイマヱさんは「冬は寒いからこの部屋でお客さんが来るのを待っているの」とおっしゃった。商品を買いに来る常連さんとのおしゃべりが毎日のたのしFIELD.NOTE30を訪ねて鈴木商店FIELD.NOTE都留についてもっと知るため、昔からあるお店の人にお話を聞きたいと思った。そんなとき上谷にある「食べもの屋さん」の鈴木商店のことを耳にする。気になった私はお店に足を運ぶことにした。古くからあるお店は私にどんなことを教えてくれるのだろうか。海賀沙也佳(比較文化学科1年)=文・写真

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