FN75号
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43連の流れがシステマチックになったけど、揺れてぶれまくる感じでも、なんとなくやっていけばなんとかなるという気持ちになると思うんです。なにかをやるにしても、経験を積んでいかないとできないし、システムっていうのもできあがらないと思うんで。そういう意味では最初のスタートを切る経験ができてよかったなと思います。前田さん(以下、前田):わたしは『フィールド・ノート』をやったことでいろんな人に会えたので、人に揉まれましたね。自分が高校までに出会う人って、たぶん本当に小っちゃい限られたなかの、しかもけっこう価値観が近い人ばかりだと思うんです。それは大学もおなじで、自分があるていどある場所に、そういういろんな人に出会える場所に行かないと気の合う人間としか付き合わない場になりかねないと思うんですね。でも『フィールド・ノート』は市民の人にも会うし、一つのものもつくる。そのなかで締め切りが近くなると、どうしても意見が合わない人とはぶつかることもある。でも、そういうのを繰り返したなかでできあがるとその人の個性は個性でおもしろくて。 『フィールド・ノート』を自分たちがつくっていくと、今井さんたちがつくり上げてきた、立ち上げメンバーのすごさがすごくわかるし、今届いているのをみると、今のみんなががんばっているのを感じることができる。その一連の個性のなかに自分を置かさせてもらったことがすごくありがたく思うし、いろんな人に出会うきっかけをくれたし、いろんな人に出会うことのおもしろさを教えてくれたのが『フィールド・ノート』だったから、そういう意味で良かったかなと思います。杉山さん(以下、杉山):自分のものの見方に影響を与えてくれた存在だなと思っています。「つるたん」(「こちら、つる探偵局」55〜63号まで6回にわたり連載。都留でみつけた謎スポットを、聞き取りをもとに解明していく内容)がいい例ですね。今井尚さん(いまい・しょう)1978年、愛知県生まれ。本学比較文化学科を経て、2002年度大学院修了。『フィールド・ノート』00号からの編集部員。現在は朝日小学生新聞の記者として活躍をされている。好きな食べものは、吉田のうどん・「ビスウィート」のペスカトーレ・「バンカムツル」のドリア・「くろき」の定食各種(上記3つは都留にあるお店の料理)。前田恵子さん(まえだ・けいこ)1984年、熊本県生まれ。2007年度に本学初等教育学科を卒業。2004年の春に編集部に入る。編集長を務めたこともある。現在は人材教育のお仕事で活躍をされている。好きな食べものは、ば・・・・・んぺいゆ(地元の柑橘類)。杉山由貴乃さん(すぎやま・ゆきの)1987年、静岡県生まれ。2009年度に本学国文学科を卒業。2007年の春に編集部に入る。55~62号まで編集長を務める。現在は編集プロダクションで活躍をされている。好きな食べものは、果物・ゼリー。先輩方のプロフィール編集部に入った年・ご職業・好きな食べものなどをお聞きしました43

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