FN75号
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FIELD.NOTEFIELD.NOTE思わぬ再会 都留に来て初めてコンフリーを目にしたのは今年の夏だった。アパートの庭の一角に植えられているキウイの棚の下で、二株のコンフリーがその濃緑の葉をのびのびと伸ばしていた。 大家さんになぜ育てているのか尋ねてみたところ、育てているどころか勝手に生えてきているので雑草だと思っていたという。アパートのコンフリーは、私の知る限り夏場だけでも最低2回はほかの雑草とともに刈りとられていた。しかし10月の末にはそんなことはなかったかのように、柄えから葉先まで50㎝はあろうかという葉を何枚も生やしている。近づいて見てみると、一株の高さはゆうに膝丈はあった。よほど強い植物なのだろうとその生命力に驚く。 茎にも葉にも白みがかった透明の荒い毛がびっしりと生えている。特徴的な匂いがするわけではない。葉は大きくなるにつれて厚みが出てきて、毛は触るとちりっとした痛みを感じるほど。天ぷらにすれば痛くも何ともなかったのが不思議だ。毛は葉先コンフリー      に           近づくに向かって生えているようで、逆撫でないようにゆっくりと慎重に撫で上げてみると、ざらつきはするものの痛みはない。自分へ浸透するもの 何度か葉を撫でているうちに、小学校低学年のころ実家の畑の隅に生えているコンフリーを採りに行ったことを思い出した。「このぐらいの大きさね」と母や祖母に言われた大きさの葉を選んで摘みとっていく。天ぷらにするのは生えたての比較的柔らかい葉だ。それでもこのぐらいと言われた大別符沙都樹(国文学科1年)=文・写真8私の家では昔からコンフリーという植物を育てていて、その葉を天ぷらにして食べてきた。しかし何の気なしにコンフリーについて調べてみたところ、微量ながら葉や根に毒があるため厚生労働省で食べるのを控えるように呼びかけていた植物だと知る。慣れ親しんできていると思っていた植物なだけに、衝撃を受けた。知らないことがまだまだありそうな気がして、コンフリーを見つめなおしてみた。FIELD.NOTE

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