FN76号
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FIELD.NOTE12開墾、石灰まき       (3月20日)ジャガイモ植え、うねづくり (4月4日)下の畑にはスイカを植えた。そして柵作り。池には卵を背負ったコオイムシがいた。トンボ(イトトンボ、ヤンマ系)が池に来ていた。オニグルミの雄花が咲いていた。                         (砂田・5月24日)いままでと、これからのこと中屋敷ノートから抜粋(記録者・日付)この一年間、中屋敷に通って見つけたもの、やったことについて「中屋敷ノート」という一冊のノートに書き出すようにしていました。ページは少ししか埋まっていませんが、読み返すと当時の発見や記憶が思い出され、なんだかわくわくします。 最初に畑の上を覆っていた枯草をどけたことから、野菜の種まき、新しい畑を広げた時のこと。淡々とした記録の時もあれば、焦りや疲れ、発見の感動がそのまま書いてある時もあります。初めは畑のことばかりが書いてありますが、少しずつまわりのいきものにも目が向くようになっています。ニジュウヤホシテントウ(本誌73号参照)がジャガイモの葉につき始めたころから、コオイムシを見つけた、シカやイノシシが畑に入るようになってきた、サルとばったり遭遇した……。畑しごとだけでなく、いきものの観察にも時間をかけるようになっていきました。 またこのノートから、集中して畑に通っている期間と、そうでない期間があることがわかります。春から夏にかけては間を置かず通えていますが、夏が終わり秋に入ると通う回数がぐっと減り、10、11月はノートに記録が池が広がっているらしく、気づかずに歩いていたら盛大に足がはまった。どろどろになった。あまりに盛大にはまって、なんだかめんどうになって、靴をはいたままホースから出ている水で足を洗った。皮肉だがあまりの暑さですぐに乾いた。           (持田・7月28日)2012年春、本学から歩いて20分ほどの十日市場にある中屋敷フィールドで、小さな畑を拓いて畑しごとを始めました。なんとなく始めた畑しごとは私にとってどんなものだったのか、小さな畑は来年からどうなっていくのか、少しずつ考えています。              持田睦乃(社会学科4年)=文・写真唐辛子をひとつ収穫した。畑に行く道中、(おそらく)マムシの幼体を発見した。よくわからなかったが、威嚇していたらしい。池ではミズカマキリを発見。砂田が写真を撮っていた。夕方はブヨが多くてだめだ。   (持田・8月19日)3月4月6月5月7月8月2012年3月20日2012年6月4日FIELD.NOTE

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