FN76号
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 今後、私たちが活動していくうえでのヒントを得たい。それが読者交流会の大きな目標でした。ゲストの田中夏子さんには、一読者としての冊子の読み方や率直な感想、バックナンバーの活かし方など、いくつかの手がかりを与えていただきました。 また、書き手としての姿勢や考え方についても示唆をいただいています。私たちは日ごろから自分の好きなこと、興味関心のあることに主眼をおいて活動してきましたが、その反対のことを考える機会はほとんどなかったように思います。書きたいこと、書くのにためらいのあること、この両面から自身を振り返り、書き手として何を伝えていきたいのかを自身に問う。そうした課題も見えた交流会となりました。2012年10月28日 OG・OBとの座談会JR新宿駅で記念撮影。在学中からいつも取材する側だった先輩たち。ご自身が取材を受けることに新鮮さを感じたとおっしゃっていました2013年2月11日 第2回読者交流会お気に入りの記事は「センサーカメラが写した動物たち」だという田中さん。当日はお手製の大豆料理を差し入れてくださいました27 4回にわたってお届けしてきた10周年企画はこれにて完結です。発刊以来、編集に携わってきた先輩たちはどんな思いで活動してきたのか。そこにはどんな思想が反映されたのか。冊子はどんな変遷を遂げてきたのか。これまでの歩みをたどるなかで、私たちはそのつど自らの足元を確かめてきました。 本企画を通して確認した土台は、さまざまな人の手によって作りあげられたものでした。ここを立脚点にすることは、決して10年の蓄積に安住することではありません。私たちはたしかな土台のうえに立ち、見えてきた課題に取り組みながら、これからも見聞きし考え、そして記録・発信することに挑戦していきます。 地域のかたや読者のみなさまを始め、本誌につながる多くの方々の存在を実感することができたのも、この企画の一つの成果です。これまで本誌をあたたかく応援してくださった皆さまにあらためて感謝申しあげます。今後の『フィールド・ノート』の成長に、どうぞご期待ください。たしかな土台のうえに立って──牛丸景太(国文学科3年)=文

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