FN77号
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1114:20林道が見えてきた(上)。その手前で木の上に巣を発見(右)。何の巣なのだろうか14:53地形図に載っている建物が見えてきた(上)。日ごろあまり見かけたことがなかったエゾタンポポが近くにたくさん咲いていた(左)15:03林道が砂利道からコンクリートの道へと変わる境目。山のなかの景色に別れを告げるような気がして、境目をこえる一歩が大事な一歩に思えた15:24高川橋を通過。ここを境にして、木々に囲まれた景色から、民家が建ち並ぶ景色へと変わった16:09禾生駅に到着。歩数は約12000歩。6時間半に及ぶ登山が完結した。達成感に満ちあふれる到着!76514:10枯れ沢を渡る。転がっている石のなかには動いて危険なものもあるので、石を選びながら渡っていく48地図その結果、一つひとつの景色をていねいに見ることができた。 地形図は今見ている景色のその先には何があるのかも教えてくれる。だから次に何を目印にすればいいのかもわかるし、危険な道に備えることもできる。情報を読みとれる量が増えれば増えるほど、さらに広い景色が見える。出発する前は、読みとるのが難しそうな地形図を持ってどこまで進むことができるのか心配だった。でも、予想以上に地形図を見ながら進むことができ、禾生駅まで辿りつくことができた。地形図と真剣に向き合うことで、こんなにも多くの情報を読みとることができるとは思わなかった。 読みとった情報はまわりの景色と照らし合わせることでより正確なものになることもわかった。地形図を読みとれているという確信は、次の一歩を踏み出す自信にもつながり、迷うことなく目的地まで辿りつく道標になるのだ。

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