FN79号
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11都留市の生きもの事情スズメやツバメの数が減り、ニホンジカが増えているといわれる昨今、都留市の生きもの事情も様変わりをしています。近年、市内で見られている「ちょっと気になる」生きものを紹介します。ちょっと気 になるモリアオガエルイソヒヨドリアカボシゴマダラアオマツムシアレチウリアライグマ2013年6月に都留市鹿留で確認されました。モリアオガエルは5~7月に樹上に産卵をするカエル類です。市内では産卵の記録はないように思います。イソヒヨドリは海岸に多い鳥です。大月市では10年ほど前からまれに見られていましたが、都留市では2005年1月に初めて確認されました。その後は、2013年5月にも観察されています。南方系のチョウで、関東やその周辺では人為的に持ち込まれた外来種です。2013年7月には都留市宝で幼虫が見つかっています(本誌78号42ページを参照)。外来種市内数箇所でアレチウリが定着しています。花が咲いた後には、トゲのある実をつけます(左上)。本種は特定外来生物に指定されています。1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月私が都留市でアオマツムシの声に気づいたのは2010年9月です。その後、2013年まで毎年確認されています。2013年はこれまでよりも多くの個体が鳴いていました。アオマツムシの鳴き声が聞かれる時期<特定外来生物とは?>外来生物法で飼養や栽培、生きたままの保管や輸送などが禁止されている生きもののこと。2011年6月に都留市十日市場で撮影されました。尾にある黒い模様が特徴です。特定外来生物です。西教生(本誌編集部)=文本学フィールド・ミュージアム=写真

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