FN79号
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都留市内で小学校の教員をされている小おぐち口尚ひさよし良さんに、日々実践している「工夫」を教えていただきました(編集部)。最高の教科書は自然 先日、6年生の理科の授業のなかで、「地球カレンダー(地球誕生を1月1日、今を12月31日が終わる瞬間として、46億年をとらえるもの)」を学習しました。そのなかで、自然界が超加速度的に変化しているのが今だということを話題にしました。その変化を強力に進めているのが人類で、その一員である私たちには、学ばなければならないことがたくさんあると思います。そして、その多くを教えてくれるのが長い年月と多くの生命によってつくられてきた、「今、目の前にある自然」だと思います。 最近は、「これが欲しい」というとき、かなりのものが24時間手に入ります。でも、自然は違います。リスに会いたくて山に行っても、ふつうは会えません。どこにいるのか、1日を、1年をどう過ごしているのか、上手に近づくにはどうしたらいいのか、このようなことをひとつずつつきとめ、クリアしていく必要があります。チャレンジした人にはわかると思いますが、そのためには何年もかかります。でも、その過程のなかで、さまざまな学びや発見や感激があります(もちろん失敗や後悔、懺悔の念も)。 具体例をひとつあげます。私は、野生のモグラの観察撮影をしたいと思い続けています。残念ながら、まだ実現はしていませんが、野外から金網のトンネルに入ってきたモグラの撮影には何年か前に成功しました。小口尚良(都留文科大学附属小学校教諭)=文・写真生きものとの関わり方アズマモグラもっとも身近な野生哺乳類のひとつ。地下のトンネル生活にみごとに適応した身体や動きなど、おもしろいことがたくさん。本ページ右上の写真は、金網のトンネルを進むようす16no. 79 Dec. 2013
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