FN79号
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39 現在、障がい者への福祉制度やサービスはある程度整ってきた。知的障がい、身体障がいのかたへは、福祉サービスを利用できる施設も増えてきている。けれど精神障がいや発達障がいなどのかたへはそういった受け皿があまりにない。 そこで、受け皿となれる事業所を自分たちで地域に作ろうと考え、ゆかりさんの地元である都留市で開業したのだ。 現在、就労支援では、一般企業からの支援や、ほかのNPO法人と協同で事業をおこなうことが多くなったそう。豆腐作りやお菓子作りのさいには、地域のお店のかたに作りかたを教わったという。技術を教わり商品を作ることで、地域産業の活性化にも繋がれば、と公人さんは語ってくださった。「いちごいちえ」の想い 最後に、お二人へ今後の方針についてお聞きする。さまざまな構想のなかで、一貫しているのは「働く姿を地域の人に見ていただく」という想いだ。イベントなどで働く姿を見てもらい、地域のかたから理解をえることで、障がいのある人の働きやすい環境になっ公人さんとゆかりさん。「いちごいちえ」の入口にてていってほしいと願っている。そのためにも、イベントへの出店や本学をはじめとする周辺大学への訪問販売を積極的に進めていきたいとおっしゃっていた。 これまで私は、福祉活動に関わるには特別な知識や行動が必要なのだと思い込んでいた。そのため、ずっと福祉は難しいものだというイメージを抱いていた。そんな私に「活動を知ること」も福祉活動の助けになるのだと「いちごいちえ」は教えてくれた。 私は同じ地域に生きる一人として、「いちごいちえ」を応援したいと思う。そのためにまず私にできるのは、身近な友人や家族に「いちごいちえ」のことや福祉活動のことを伝えることだ。そのことが、「いちごいちえ」を知るきっかけや、福祉活動への興味をもつきっかけになればと思うのだ。※社会福祉活動に従事する専門職の総称 「就労支援センター いちごいちえ」 定休日:土曜・日曜・祝日 電話:0554(56)7920 営業時間:午前9時〜午後4時
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