80(単ぺージ)
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no. 80 Mar. 201424 小学校のころには、じっさいに元坂の水道橋の下を自転車で越えてきたことがあるという。寺川沿いの道はその当時からすでにあって、リアカーが一台通れるくらいの細いものだった。古地図にある曲がり角はどうやら見当をつけた場所であっているようだ。 当時はまだ寺川が護岸工事されておらず、金魚鉢に入れるバイカモがよく採れた。川辺にはホタルがたくさんいて見事だったという。「懐かしいなあ」とつぶやきながら語る小林さん。その言葉に耳を傾けていると、モノクロ写真でしか知りえなかった当時の光景に色が添えられていくような気がした。消えた道筋 小林さんのもとをあとにし、次の曲がり角を目指すが、どうにも場所が特定できない(③)。バイパスと重なっているのか、それともバイパス沿いに並ぶお店や事務所の敷地になっているのか。一軒のお店のかたにお話をうかがうも、地元の人ではないのでわからないとのこと。ここはひとまずおいて先に進む。ややくだった交差点のところに、それらしい小路の入口がある。付近には現役の田んぼが数枚。むかしの道の一部とみてよさそうだ。しばらくこの小路を進んでいく。 ふたたび道が消滅している場所に行きあたった。谷村工業高校(古地図では工商校)を目印に新旧2枚を照らし合わせると、道は飲食店の下を通過していることになる。本来道が通っていたであろう場所には、小さな水路の側溝があり、水が細々と流れくだっている。ここに道があったときの名残だろうか。水路を延長していけば、バイパスを挟んで高校側の小路にうまく接続する。「風が吹くと恐ろしかった」 バイパスを渡って高校のグラウンドを横目に歩いていく(④)。高校や町場との位置関係、道幅などからして探している道の一部に間違いない。住宅街を眺めながら道なりに進み、最終的に金山神社の参道に行きついた。このまま参道を横切っていけば谷村の中心地へ行きつく。十字路の角にあるお宅を訪ねて聞き込みをしてみよう。 家にあげていただき、藤ふじもと本守もりお男さん(87)京きょうこ子さん(81)夫妻にお話を聞く。藤本家はもともと谷村の街なかのほうに家を構えてい記憶が描きだす一本の道元坂の水道橋③廃道になっている箇所②廃道になっている箇所③⑤④谷村工業高校つるぶん金山神社参道R 139大型スーパー大型金山神社寺 川天神通り線100m0家中川元坂の水道橋へ谷村 中心地へ

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