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作品をつくる力 「何かをやるときに一人じゃできないよ」。遠藤先生はよくそうおっしゃる。具体的に示すなら、「都留詩友会」がまさに言葉通りの会だ。初めて遠藤先生からお話をうかがった翌週から、私は「都留詩友会」の会員になった。現在、会には一般のかた10名、学生12名が会員として参加している。 2012年10月19〜21日と翌年10月18〜20日に、ふるさと会館で開催された「都留詩友会 詩画展」で、私は会員として作品を出展した。両腕を広げたくらいのサイズのパネルと会員全員で共通のテーマの詩をつくり、展示する。一枚つくるだけでもかなりの時間と体力が必要で、もう一枚つくるぞという気にはなかなかなれない。しかし、遠藤先生は毎年、一日で四枚ほどのパネルを完成させる。「四枚書くときはね、自分の体調がよくて、やる気がうんと出てるか、気分が高揚してきてるか。そういう総合的にここぞっていう日を狙うわけ。不思議だよ、字っていうのは全部出るのよ、自分の気持ちが。そのあいだはもう無心に書いちゃう」 そんな遠藤先生の作品は毎回、筆に力が込められていて、圧倒される。ほかの会員のかたも、私には考えもつかない書きかたの工夫をしている作品をつくり出す。出展する数や形は違っても、一人ひとりのやる気が作品から伝わってきて、私も負けられないなと思う。だから私は詩画展が毎年楽しみだった。 「都留詩友会」はもうすぐ40周年を迎える。こんなにも続けてきた理由をうかがうと「会があるってことは、約束ごとがあるわけでしょ。やっぱり約束をするから作品が出てくるね」との答えが返ってくる。一緒にやりたい仲間がいて、そのなかでの約束ごとに沿ってやってみよう、やりたいという思いが遠藤先生の「都留詩友会」を続ける理由の根本にある。その思いはきっと、会員全員もおなじだろう。その思いがあるから、詩画展でも毎年気合いがこもった作品が次々に出るのだ。年齢制限なし 「なんでもやろうと思ったときが吉日。延ばしたら損する。なんでも年齢制限なし」。そうおっしゃる遠藤先生は、70歳のころから「和服リフォーム」の講座をはじめた。遠藤先生のお宅にうかがうたびに、新しくつくられた「和服リフォーム」の服が部屋にずらりと並んでいるのを私は幾度となく見てきた。 講座でつくった作品は、ミュージアム都留で開催する「和服リフォーム展」で展示され詩画展の共通作品。昨年のテーマは「日常で愛用しているもの」。その「もの」と詩を展示した(2013.10.20)「都留詩友会」の定例会。この日は『詩誌 樹』に載せる原稿(ゲラ)に誤字脱字がないかをチェックした(2012.01.18)29

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