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39【参考書籍】馬場多久男『冬芽でわかる落葉樹』、信濃毎日新聞社、1996年そうしてようやく、それがフサザクラのものだと確信した。 私は冬芽の姿という限られた情報からフサザクラを知ることができてとても嬉しく、新種の木を見つけたような気分になった。春になったとき、この木がどんな姿を見せてくれるのだろう。そう考えると春が来るのがいっそう楽しみになった。冬芽から見えたもの アジサイもフサザクラも、自分の家の近くや通い慣れた通学路といった、ごく身近にあったものだ。それなのに、どうして今までその存在に気づかなかったのか。それは、私が身近なものをいつしか当たり前の存在として、すべて知っているような気分になっていたからだ。冬芽を気にして歩いただけで、身近な自然が発見に溢れたものに見えた。自分の視点を少し変えただけで、見えてくるものがあった。発見はどこか遠くにしかないものではなく自分の身の周りにもあるのだ。それを忘れず、身近な自然に目を向けていきたい。頂ちょうが芽 枝の先端につく芽【冬芽の名称】側そくが芽 枝の横からでる芽芽がりんこん鱗痕 芽鱗が落ちた痕花はなめ芽 花の咲く芽葉ようが芽 葉や枝になる芽混こんが芽 花と葉を含む芽芽がりん鱗 芽を保護する鱗状のもの鱗りんが芽 芽鱗に包まれた芽裸らが芽 芽鱗をもたない芽鱗芽にも裸芽にも、全体や部分的に毛が生えたものがある【冬芽いろいろ】頂芽は初め鱗芽だが、生長中に芽鱗が落ちて裸芽になる。芽鱗のふちに沿って白っぽく短い毛が生える。頂芽が2~3つほど並んで生えるのが特徴。芽鱗に黄緑色の長い毛をもつのが特徴。葉芽より花芽が大きい。シダレザクラ(2014.1.14)田原 本学4号館前ヤエザクラ(2014.1.14)田原 本学校庭アジサイ(2014.1.28)田原 本学入口タコの足のように見えたのは種を支える柄つかが残ったもの。フサザクラ(2014.2.2)都留市上谷 桂川沿いハクモクレン(2014.1.28)田原 本学自然科学棟前2枚の大きな芽鱗をもつ。手触りはなめした革のよう。ホオノキ(2014.1.28)田原 附属図書館ビオトープ

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