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no. 80 Mar. 201440・平成14年度に都留市俳句連盟が30周年を迎えた記念行事の1つとして、「市民俳句かるた大会」が開催されるようになりました。毎年1月に都留市まちづくり交流センター(旧文化会館)でおこなわれ、今年で12回目を迎えたとのこと。平均年齢が60歳を越える都留市俳句連盟の方々が中心となり、有名な俳人の句を53句選び、それらをカルタにしました。カルタはすべて有志の方々の手作りだそう。 2月3日、都留市俳句連盟に参加されている板いたづ津松まつお男さんにお話をうかがいました。 「子どもたちに俳句を広めて、親しんでもらって、大きくなっても覚えておいてもらいたい」という俳句連盟の方々の強い思いから「市民俳句かるた大会」が始まったとおっしゃる板津さん。それから11年間、毎年欠かさずに「市民俳句かるた大会」はおこなわれています。しかし時が経つにつれて役員の方々の高齢化が進み、継続させるのが大変になってきているのだとか。それでも、今後の目標についてうかがってみると、「子どもたちが俳句に親しむにはかるた大会が必要。だからこれからも続けていきます」とすぐに答えが返ってきました。 さらに、11年間「市民俳句かるた大会」を続けてきたことを振り返ると「俳句を地域に広げる先がけになってきている」と板津さんはおっしゃっていました。俳句連盟の方々がつくったカルタは市内の幼稚園、保育園、小学校に配られています。なかには、使い込まれてボロボロになっているカルタもあるそう。また、「市民俳句かるた大会」には毎年、幼児や小学生合わせて100人を超える子どもたちが参加しています。それほどみんなが俳句かるたに夢中になっているのでしょう。 俳句が地域に根付き、地域の人に親しみをもってもらいたいという思いからはじまった「市民俳句かるた大会」。それが、板津さんをはじめ、俳句連盟の方々が11年間続けてきたことで、地域に密着した行事になってきているようです。「第12回 市民俳句かるた大会」。今年は1月18日に開催(撮影:板津松男氏)市民俳句かるた大会no. 80 Mar. 2014『フィールド・ノート』は今年度で11周年を迎えました。「11年間」を長いと思う人、あっという間だと思う人……時間の重さは人によって違います。この11年間をどう歩んできたのか。平成14年(2002年)からはじまった2つのものについてそれぞれお話をうかがいました。前澤志依(国文学科4年)=文時の歩みかた11周年企画

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