80(単ぺージ)
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4111年間で『フィールド・ノート』は計80号を発行してきました。そのあいだに冊子にはどのような変化があったのか、本誌発行人である北垣憲仁さんにお話をうかがいました。 北垣さんいわく、11年の時を経て徐々に『フィールド・ノート』が、多くの人に目を向けられるようになってきたとのこと。多くの人の目にとめてもらうには、何年もの年月を費やし、冊子と真摯に向き合う姿勢が必要です。一号一号をていねいにつくり、11年間の時間をかけて都留を見つめてきたからこそ『フィールド・ノート』を通して、読者や地域の方々との交流の輪が広がってきたのだと思います。 北垣さんに今後の目標をうかがうと、「号を競うのでなく、その号にどれだけの時間をかけるのかが大切。みんながどれだけ時間をかけてしていくのか、地域のかたと一緒に、地域のおもしろさを見つけ出していくことをやっていきたい」とのことでした。『フィールド・ノート』に都留の魅力を記録し、みなさんと共有していく。そうすることで冊子を、時間をかけた小さな屋根のない博物館(フィールド・ミュージアム)に仕上げていくというのが、北垣さんから見た『フィールド・ノート』の今の夢だそう。 毎号楽しみにしてくれる読者の方々、励ましてくれる地域の方々とのつながりが、私たち編集部員にとって活動の糧になっています。 2002年に「地域社会と自然」をテーマに『フィールド・ノート』が発行され、変遷を経て2003年発行の16号からは「都留の自然と人との交流」をテーマに冊子はつくられてきました。長い年月を経てもテーマが変わらずにいられるのは、それぞれがもつ興味・関心が人によって違い、いつでも新鮮な目で都留を見ているからだと思います。これからも地域の方々と一緒に私たちが見た都留の姿を記録し、冊子としてみなさんにお届けしていきます。北垣さんへの取材のようす。11年という長さについて、改めて考えることができた取材でした(2014.02.10)(撮影:別符沙都樹)『フィールド・ノート』■ 総ページ数・・・・・・ 3,882ページ■ 取材相手総数・・・・・・ 665人■ 登場回数が最多の取材地域・・・・・・ 十日市場(計101回)■ 11年間の編集部員の人数・・・・・・ 139人00号~79号 までの『フィールド・ノート』データ

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