特別号HP用
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1313国道139号のわきをそれると田原の滝があらわれる。富士山から流れ出した溶岩が作り出す地形により、清流桂川が複数の滝となって流れ落ちる。かつて谷村の地に滞在した松尾芭蕉が「勢ひあり 氷消えては 瀧たきつうお津魚」と読んだ景勝地だ。明治時代の滝口の崩落や、それに伴う堰えんてい堤工事の結果、昔のすがたは失われてしまったが、大きな音を立てながら流れ落ちるさまに、今も石碑として滝を見つめる芭蕉は感嘆しているに違いない。上:1886(明治19) 下:2023.9.25田原の滝
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