学報136号
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旅立つことば  私は山梨に生まれ、これまでそのほとんどを山梨で過ごしてきた。どこの大学に進学したいというような欲もなく、なるままに都留文科大学に来てから4年の月日が経った。最初のころは慣れない一人暮らしということもあり、さみしさと不安で、すぐにでもやめたかったが、大学での様々なことに挑戦する機会や多くの人との出会いが、そんな私を繋ぎ止めてくれたように感じる。  私の大学生活の中で多くを占めたのは、子どもたちと自然体験活動を行うサークル活動だろう。定期的に子どもたちと関わり、活動してきたことで、改めて子どもの可愛さや、行動の面白さを感じると共に、子どもとの関わり方を学ぶことができた。様々な強みや経験を持つ仲間と共に活動ができたということも、自分自身の成長につながったと感じる。また、障害を持つ人と一緒に行うフロアホッケーの活動や、様々な講演会にも積極的に参加したことで、物事に対する視野も広 がり、自分自身の糧になった。 そのような様々な経験が後押ししてくれたことで、来年度から小学校教員として働くことも決まった。大学で出会ったすべての人に感謝し、これからも自分らしく頑張っていきたい。 期待と少しの不安を抱えてこの都留にやってきてから、もう4年の月日がたった。馴れない土地で戸惑っていたことが今では遠い昔のことに思われ、ここ都留が「第二の故郷」とすら思える今日である。 振り返ると、私の大学生活の大半を占めていたのは所属していたアカペラサークルでの活動であった。毎年総勢120人を超える部員に囲まれて生活した4年間、合わせてみれば200人を超える仲間との出会いがあった。私はサークルの会長として様々な企画を行ったが、そのどれもが一人で成し遂げたものではなく、仲間の支えの中であったからこそ達成できたことであったと強く感じる。全国各地から、ここ都留に集まった仲間たちに出会えて本当に良かった。この素晴らしい出会いが私の大学生活4年間の宝物である。 来年からは憧れていた編集の職に就き、また新たな土地で新生活をスタートさせるが、この都留での出会いは一生大切にしていきたいと思う。都留へ送り出してくれた家族、ご指導くださった先生方、そして最高の仲間たちに感謝を示したい。ありがとうございました。都留での4年間素晴らしい出会い初等教育学科4年河村沙耶花国文学科4年大石真衣子アカペラサークルでの集合写真サークルのクリスマス会11都留文科大学報 第136号2018年2月28日(水)

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